医学部付属病院看護部が「2015年度院内看護研究発表会」を開催しました

医学部付属病院看護部では2月20日に伊勢原キャンパスで、「2015年度院内看護研究発表会」を開催しました。本病院では、より質の高い看護・医療や高度なアセスメントを提供するため、看護に関する研究活動を積極的に行っています。この発表会は、看護研究の奨励・支援活動を展開している看護研究委員会が中心となって毎年開いているものです。当日は25件の調査・研究成果を報告したほか、本学健康科学部看護学科の大山太講師が特別講演を行い、本病院の看護師ら延べ530名が参加しました。

はじめに横田弘子看護部長が登壇。「高度医療を担う大学病院に求められているのは、臨床と教育、研究の3つです。医学の進歩や医療を取り巻く環境の変化により、看護師の役割は拡大しています。研究成果について情報を交換し合い、より質の高い看護につなげてほしいと思います」とあいさつしました。発表は、看護師のモチベーションや多職種との連携、効率化などをテーマとした「現状調査」、患者や家族へのかかわりやケアに関する「看護実践①~③」、健康科学部の教員らの指導を受けて実施した「2014年度看護研究実践Ⅱコース」の5郡に分けて実施。各プレゼンテーションについて活発な質疑応答や意見交換を行いました。また、ロビーには看護関連学会で発表した内容をポスター展示したほか、看護研究委員会の活動や研究助成制度についても掲示し、多くの参加者が見学していました。

特別講演では、「これを聴けば看護研究ができる!!」をテーマに、大山講師が研究活動の本質や意義、方法について説明。「看護師として働きながらの研究には時間などの制約がありますが、臨床現場にいることの強みを生かし、多職種や大学の教員などと連携してチャレンジしてほしい」と語りました。最後に、研究成果の明確さや臨床への応用の可能性などを評価基準に優秀な発表を表彰。看護部長賞は13B病棟(短期入院手術)の小野円佳さんらによる「タイムマネジメントに対する意識を向上させるために―タイムマネジメントを行う上での課題―」が、優秀賞には10A病棟(脳卒中・神経センター)の竹田里美さんらの「食事摂取時のベッド上でのポジショニングにおける熟練看護師の暗黙知―実践場面の参加観察・インタビューから―」が選ばれ、横田部長から賞状が贈られました。また、参加者の投票で決定する特別賞には、各発表郡の中から1テーマずつが選ばれました。

参加者は、「多彩な研究発表を聞いて刺激を受けました。常に問題意識を持って日々の業務に取り組み、疑問や興味を持ったことを放置せず、研究に結びつけるよう意識していきたい」「大学病院の看護師としての自覚を持ち、調査研究にも積極的に参加したい」などと感想を話していました。

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