医学部付属病院で東海大学付属相模高等学校中等部の生徒による職場体験が行われました

医学部付属病院で5月31日から6月2日まで、東海大学付属相模高等学校中等部3年生による職場体験が行われました。本病院では地域貢献活動の一環として、伊勢原市内の中学生らの職場見学などを受け入れています。今回は、生徒たちに働くことの意義や目的を学び、将来を見据えた進学を意識してもらうために同中等部が71の事業所で実施した体験学習に協力したものです。医師や看護師、臨床工学技士を目指している生徒ら10名が看護部と診療技術部を体験するグループに分かれ、職員から説明を受けながら各分野の仕事を体験しました。

看護部の仕事を体験した6名は産婦人科病棟のスタッフステーションや病棟で、看護師が処置の準備をしたり妊婦に声をかけたりする様子を見学。また、最新の設備を備えた高度救命救急センタ―やNICU(小児救命救急センター)を巡り、中央手術室では手術着を着用して実際の手術を見学しました。診療技術部の仕事を体験した4名は、放射線技術科、臨床検査技術科、病理検査技術科、臨床工学技術科、栄養科、リハビリテーション技術科の各検査室などで、それぞれの専門職の役割や設備・機器、他の職種との連携などについて説明を受けました。生徒たちは積極的に質問をしながら、熱心に見学していました。

体験終了後には毎日反省会を開き、学びを振り返って感想を述べ合いました。看護師を目指しているという生徒は、「産婦人科病棟では、出産を間近に控えた母親に看護師さんが優しく語りかけている様子を見て、看護師は人を思いやると同時にコミュニケーション能力も必要なのだと感じました。看護師の仕事についてもっと知りたいと思います」と意欲をみせていました。診療技術部の仕事を体験した生徒たちは、「多くの専門分野の仕事がつながって、患者さんが回復していくことがわかりました」「試食させていただいた病院の食事がおいしくて驚きました。季節の行事に合わせた料理を出すなど、栄養だけでなく患者さんの楽しみのための工夫もしていると思いました」などと話していました。

報告会で司会を務めた看護部の長野啓子次長は、「皆さんの感想を聞いて、病院のさまざまな分野の仕事や役割をしっかりと学んでくれたと感じました。患者さんの気持ちになって考えることのできる専門職を目指してください」と生徒たちにエールを送りました。

職場体験1_341.jpg

職場体験2_341.jpg

職場体験3_525.jpg

職場体験4_341.jpg