公開講座ヒューマンカフェ「ビートルズのデザイン地図」を開催しました

公開講座ヒューマンカフェ「ビートルズのデザイン地図」を開催しました

札幌キャンパスでは12月13日に紀伊國屋書店札幌本店で、東海大学公開講座ヒューマンカフェ(道民カレッジ連携講座)「ビートルズのデザイン地 図~ビートルズをレコードジャケットの視点から読み取る~」を開催しました。本講座は、文部科学省「平成25年度 地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」に採択された本学の取り組み「To-Collabo(トコラボ)プログラムによる全国連動型地域連携の提案」 の一環です。今回は、ビートルズとデザインの関係性について研究する国際文化学部デザイン文化学科の石塚耕一教授が講師を務め、ビートルズのレコードジャ ケットに焦点を当て、そのデザインが社会に与えた影響や文化的価値について考察。約80名が参加しました。

石塚教授は、「ビートルズが世界的な成功を収めたロックバンドであることは誰もが知るところですが、ビートルズとその周辺から生み出されたアート ワークやデザイン、ファッション、映画、アニメなども、音楽と同様に多くの人々を魅了し、新たな文化を創造する契機となりました」と語り、「5人目のビー トルズは誰だ?」をキーワードに講座を展開。デビュー前に活動していたドイツ・ハンブルグで出会った写真家アストリッド・キルヒャーが用いた、顔の半分を 影にする「ハーフシャドー」と呼ばれる撮影方法や、ビートルズ結成直後のメンバーで、美術学生だったスチュアート・サトクリフとのエピソードなどを紹介し ました。

また、メジャーデビュー後に発表した『Please Please Me』から『Let It Be』まで13枚のオリジナルアルバムとサウンドトラック盤のレコードジャケットについて、楽曲を流しながら解説し、「インターネットはもちろん、ミュー ジックビデオも存在していない、情報が少ない時代のレコードジャケットには、アーティストのメッセージを含み、ファンにとって大きな意味を持っていまし た」と話し、「ビートルズはデビュー2枚目のアルバム『With the Beatles』からジャケットにも自分たちの意見を反映し始めました。その後の数々の作品はのちのミュージシャンやデザイナー、アーティストたちに多大 な影響を与えています。ビートルズが残した楽曲とデザインはその存在自体がアートとなり、現代においてもその遺伝子は進化を続けているのです」と力説しま した。

会場には石塚教授とデザイン文化学科の学生によるビートルズのメンバーをモデルにした絵画作品も展示され、講座終了後には石塚教授に質問する来場者も多く見られました。

※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択されたプロジェクト。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連 携活動」を柱に、地域特有の問題や共通課題を各キャンパスの学部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組みです。

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