織田名誉教授が「ウェグナー賞」の第1回受賞者に選ばれました

椅子研究家の織田憲嗣名誉教授がこのほど、世界的家具デザイナーでデンマーク人の故ハンス・ウェグナー氏にちなんで創設された「ウェグナー賞」の第1回受賞者に選ばれました。2014年のウェグナー生誕100年記念催事の一環で、同氏の出身地であるデンマークのトナー市とトナー美術館が創設したもの。北欧デザインの発展に貢献したデザイナーや、ウェグナーのデザインの重要性を世界に伝え彼の評価を高めた人物に贈られます。織田名誉教授は長年にわたって国内外でウェグナー展の企画に携わるなど、ウェグナーのデザインを紹介した功績が評価されました。

織田名誉教授は、「このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。私はこれまで多くの方々に支えられて人生を生きてきました。最初の就職先である髙島屋宣伝部では価値観を学び、フリーランス時代には素晴らしいクライアントに巡り合い、東海大学で教鞭を執ってからは才能ある学生たちに囲まれてきました。この賞を受賞できたのは、私を成長させてくれたすべての方々のおかげだと思います」と話しています。

なお授賞式は4月22日にトナー市で開催される予定です。

【プロフィール】
おだ・のりつぐ 1946年高知県生まれ。大阪芸術大学卒業。百貨店の宣伝部を経て、フリーのイラストレーターとなる。大阪芸術大学、神戸学院女子短期大学、嵯峨美術短期大学、NHK文化センター、大阪ガスインテリアデザインスクールの非常勤講師、東海大学芸術工学部特任教授を経て、今年度から東海大学名誉教授。1997年デンマーク家具賞受賞。フィン・ユール協会名誉理事。著書に『日本の家』(福音館書店)、『ハンス・ウェグナーの椅子100』(平凡社)、『デンマークの椅子』『200脚の椅子』(ともにワールドフォトプレス)、『名作椅子大全』(新潮社)がある。1350脚の椅子をはじめ、テーブル、キャビネット、照明器具、カトラリー、テーブルウエアなど、膨大な数の研究資料を収集している。

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