石巻市の応急仮設住宅内に集会所を建設します

チャレンジセンターの「3.11生活復興支援プロジェクト」では、東日本大震災の被災地における生活再建を支援する活動の一環として、地震や津波による甚 大な被害を受けた宮城県石巻市北上町十三浜相川・小指地区の相川運動公園横(石巻市北上町十三浜字崎山53番地)で集会所を建設しています。同地区からの 要請を受け、本プロジェクトの「応急住宅チーム」が中心となって取り組んでいるもので、6月24日(金)の完成を目指しています。

「応急住宅チーム」では、神奈川県の平塚海岸でビーチハウスを建設・運営してきた経験を生かして資源循環型の応急建築物「どんぐりハウス」を開発。本プロ ジェクトの活動の第一弾として、5月には岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区の要請を受けて同地区内に応急公民館を建設しています。国産材によるウッドブ ロックシステム構法を取り入れ、自立型のソーラー発電と蓄電システムを組み合わせた「どんぐりハウス」は恒久建築物としても転用することが可能で、6月5 日に発表された「第6回ロハスデザイン大賞2011」(主催:一般社団法人ロハスクラブ)のコト部門では大賞を受賞しました。

2棟目となる今回、集会所の建設を行う十三浜相川、小指地区では136世帯中95世帯が被災したため、行政により相川運動公園内に応急仮設住宅が41戸建 設されました。しかし、同敷地内には集会所などのコミュニティスペースが不足しており、地域住民の情報共有や各種協議などに支障をきたしているのが現状で す。こうした状態を解消し、復興のための取り組みを円滑化することを目的として、学生メンバーが中心となって地域住民と協働して建設にあたります。

「3.11生活復興支援プロジェクト」
東日本大震災の被災地における生活再建のためのさまざまな支援活動を行う特別プロジェクト。チャレンジセンターを学内における学生・教職員のボランティア センターとして位置づけ、応急建設物やエネルギーなどを提供する「応急住宅チーム」、被災地でのコミュニティー・メディア活動を行う「ライフメディアチー ム」、避難生活における必要なケアを行う「コミュニティケアチーム」の3チームを編成。総合大学ならではの活動を学生や教職員が中心となって展開していき ます。今夏には被災地の活動を記録し番組制作を行ったり、心のケアを目的として被災地でイベントを行ったりするなど、総合大学ならではの多様なヒューマン ネットワークを生かし、深刻な被害を受けた地域の生活再建を目的とした復興支援を展開していく予定です。

「3.11生活復興支援プロジェクト」のホームページアドレス
http://deka.challe.u-tokai.ac.jp/3.11lcp/

石巻市の応急仮設住宅内に集会所を建設

<完成写真(岩手県大船渡市三陸町越喜来泊地区に建設された応急公民館「どんぐりハウス」)>