「2016年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

7月7日に湘南キャンパスで、「2016年度春学期 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。東海大学国際教育センターが留学生に日本語学習の成果を発表してもらうため、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。当日は、別科日本語研修課程の学生と学部留学生課程日本語1を受講している約70名の学生の中から、予選を通過した8名がコンテストに臨みました。

出場者は留学生や教職員ら約120名の前で、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本センターの教員が「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査し、「最優秀賞」には韓国出身のキム・チャンロクさん(別科日本語研修課程1クラス)が選ばれました。

「アボカドのような人」をテーマにスピーチしたキムさんは、冒頭で、「アボカドはそのまま食べてもおいしくないが、ビタミンEやミネラル、タンパク質を多く含んだ体によい食べ物」と特徴を説明。続いて、初対面では印象に残らなかった学生と交流するうちに、その学生のさまざまな長所に気付き、今では大切な友人になったというエピソードを紹介し、「この経験から、第一印象や見かけなどで人を判断しないよう心がけています。皆さんも、人とじっくり付き合ってみてください。もしかしたらその人が、自分の人生に素晴らしい栄養をもたらしてくれる”アボカドのような人”なのかもしれません」と語りました。

受賞についてキムさんは、「大変光栄に思います。指導してくださった先生に感謝しています」とコメント。「好きな言葉は、”人事を尽くして天命を待つ”。スピーチコンテストは自分にとっては与えられた課題の一つでしたが、せっかくチャレンジするなら本気で頑張ろうと考え、真剣に練習に取り組みました。これからも日本語はもちろん、日本の文化や伝統などについて、幅広く学んでいきたい」と話していました。

最後に本センターの北村よう教授が審査員を代表して登壇し、「斬新なテーマや着眼点の面白さのほか、観客に拍手を求めるなどのパフォーマンスもあり、それぞれに素晴らしいスピーチでした」と講評。「聴衆を感動させるスピーチと日本語のレベルの高さは、必ずしも一致するものではありません。今後スピーチをする際には、内容や全体の構成をしっかり考えることはもちろん、豊かな表情や言葉の勢いなどにも留意して、自分の伝えたいことを力強く訴えてください」とエールを送りました。

【表彰結果】
◆最優秀賞
「アボカドのような人」
キム・チャンロクさん(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
◆優秀賞
「どうして日本語を勉強していますか」
ジャンタワッチャイ・プリーヤーヌさん(タイ・別科日本語研修課程4クラス)
◆努力賞
「幸せ」
ナガダン・モハメッドさん(サウジアラビア・工学部応用化学科1年次生)

JPスピコン1_1100.jpg

JPスピコン2_341.jpg

JPスピコン3_341.jpg

JPスピコン4_341.jpg