JCDAが「国際協力実務研修 誰かが足りない…大学生はまだか?!」を開催しました

Japan Community Development Association(JCDA)が6月27日に、「第2回国際協力実務研修 誰かが足りない…大学生はまだか?!」を湘南キャンパス松前記念館講堂で開催しました。JCDAは国際社会の課題を改革する担い手として学生が活躍出来るようスキルアップを図る研修会の実施や、バングラデシュなどにおける民族教育の継承や女性の地位向上に取り組むことを目的に活動しています。国際協力に関心のある学生を対象に講演会や勉強会も行っており、今回の催しもその一環。学内外の学生や教員ら約40名が参加しました。

当日は3部構成で実施し、第1部でJCDAのメンバーが登壇。「多様化する国際協力」をテーマに貧困と食料難、女性への差別といった発展途上国が抱える課題と、社会的責任を担う組織の課題に向けたアプローチや大学の社会的責任(USR)について発表しました。第2部の横須賀市議会議員の小林伸行氏による基調講演「CSRとUSRの実態と役割」では、CSR(企業の社会的責任)コンサルタントとしても活躍する小林氏の自らの経験からCSRとUSR、SSR(学生の社会的責任)の違いについて解説し、「世界の問題を解決するには、影響力のある大国の消費者と大企業の振る舞いを変えればいい」と、国内から世界を変える方法を提案しました。また、チャレンジセンターの木村英樹所長(To-Collabo推進室長・工学部教授)が、チャレンジセンターをはじめとする本学のUSRへの取り組みについて講演しました。

第3部では「SSR-創出と実践-」をテーマに、パネルディスカッションを実施。JCDA代表舩田祥雅さん(教養学部国際学科3年次生)が司会を務め、小林氏、木村所長に加え、発展途上国での文化交流や支援事業に取り組む団体に所属する東京女子大学と中央大学の学生が登壇しました。「海外に出て自分の力不足を認識しました。活動を始めてすぐに海外に出るよりも、まず国内でしっかりと学ぶことが必要」「なぜ問題が解決されないのか、一時的な協力よりも根本的な問題に目を向ける必要がある」など、国際社会の課題に対して学生がどのような役割を担えるのか、活発に意見を交換しました。また、卒業によるメンバー交代が余儀なくされる中で、いかに活動を継続していくのかという学生ならではの課題も挙げられました。

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