探検学会が半世紀の集いを開催しました

湘南キャンパスで4月21日に、往年の有志団体「探検学会」が、創設半世紀を機に「半世紀の集い」を開きました。探検学会は1966年末に「探検会」に所属していた学生の一部が分離して発足。74年3月に解散するまで実質7年あまりという短い活動期間ながら、延べ50名の学生が所属し、国内外で数々の調査、探索活動を展開しました。特に海外についてはネパール学術調査隊、台湾蘭嶼ヤミ族調査隊、アラビア半島縦断隊、カナダ北極圏調査隊などを派遣し、多くの成果をあげました。

今回の集会には、かつての所属メンバーやその家族ら41名が参加。一行はまず、バスに乗り込み、構内をめぐるキャンパスツアーを行い、1号館グローバル・アゴラでは山田清志学長が出迎え、歓迎のあいさつを述べました。2017年3月に竣工した19号館のほか、今春改修工事が完了し、新設の健康学部の研究室・教室などが入る5号館を見て回った一行は、それぞれの学生時代から50年近い時間を経て、さま変わりした風景や、変わらない雰囲気などに、感嘆の声を上げていました。

引き続き、活動記録映像「探検学会の歩みと仲間たち」の上映会を2号館で実施。スクリーンに映し出された自分や仲間たちの姿を、懐かしそうに見入っていました。上映会には教職員らも参加し、砂漠を走破するオフロードカーや、氷原を疾走する犬ぞり、それらを駆る学生の姿、険しい山々や闇深い洞窟を進む若者のたくましさ、満ち足りた笑顔に時空を超えて触れました。参加した石丸明弘副学長は「今われわれ教職員は学生たちに『自ら考える力、集い力、挑み力、成し遂げ力』という『4つの力』を身につけてもらおうと日々、努力しています。貴重な映像を通して、半世紀前の先輩方がまさにその力を発揮していた姿に触れ、感動しました。私自身忘れていた大切な気持ちを思い出させてもらい、記録を残しておくことの大切さも感じました。皆さんのフロンティア・スピリッツを引き継ぎ、学生に伝えていきたい」と述べました。

その後は松前会館で懇親会を実施。北極圏調査の途中で遭難した3人の隊員に全員で黙祷を捧げました。今集会の世話人の一人、街道憲久氏(工学部1973年度卒)は、「3人の仲間を、全員でしのんだのは初めての機会。われわれは短い期間ながら、活発に、多彩に、濃密な活動をしていた。しかし何も語らずに放っておくと、それも色あせていく。こうして集まり、皆で語り合うことで、その色も意義も深まると思う」と再会の感慨を語りました。

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