学芸員を目指す学生が「感じる公園ワークショップ」の運営をサポートしました

学芸員資格の取得を目指す学生たちが、1月24日に神奈川県立花と緑のふれあいセンター花菜ガーデンで開催された「感じる公園ワークショップ@花菜ガーデン」の運営をサポートしました。このイベントは、本学課程資格教育センター・博物館学プロジェクトと体験型の環境教育プログラムなどを展開している一般社団法人葛西臨海・環境教育フォーラムが共催したものです。視覚障害の有無などにかかわらず多くの人に野菜の収穫や食べ比べなどを楽しんでもらおうと、同フォーラムが通年にわたって行っている「葛西臨海たんけん隊!」の特別プログラムとして企画されました。当日は、視覚障害者を含む約20名が参加。チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「ミュージアム・コミュニケーター」に所属する学生も含め、18名が運営をサポートしました。

ワークショップでは参加者がグループに別れ、3種類のいちごを食べ比べて味や香り、食感などについて感想を述べ合いました。続いて敷地内のネギ畑に移動し、長さや太さの違いを触って確かめながら「湘南一本」と「下仁田」の2種類の収穫を体験。それぞれのネギの特徴や栄養などについて説明を受けた後、生と焼いたものを食べ比べてディスカッションしました。参加者からは、「イチゴの種類による違いはもちろん、一粒の中でも部位によって甘さが異なることに気づきました」「ネギ畑を見たのも、収穫したのも初めてで楽しかった」「久しぶりに土に触りました。収穫の面白さと難しさを知りました」などの感想が聞かれました。

学生たちはイベントの前日、会場で行われた打ち合わせに参加。盲学校の教員から視覚障害者の介助方法を学び、障害者役と介助役に分かれて全工程をシミュレーションして本番に臨みました。当日は準備や受付のほか、視覚障害者の平塚駅から会場までの送迎や会場内でのアテンドも担当。グループワークではリーダーとなってイベントをサポートしました。終了後は、「前日のミーティングでの学びを生かし、視覚障害者の方にも安心して楽しんでいただけるよう努めました」などと振り返っていました。学生を指導している課程資格教育センター博物館学研究室の篠原聰准教授は、「美術館、博物館に続き、今回は公園でのワークショップをサポートしました。学生たちにはさまざまなイベントの運営を通じて、誰もが楽しめるユニバーサル・ミュージアムについての理解を深め、今後のあり方を考えていってほしい」と話しています。

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