付属高輪台高校1年生対象の湘南キャンパス見学会を実施しました

湘南キャンパスで5月9日に、付属高輪台高校の1年生を対象にした見学会を実施しました。一貫教育センターが大学の雰囲気を実際に感じ、学習意欲の向上や進路選択に役立てることを目的に各付属高校を対象に行っているものです。

当日は、文学部歴史学科考古学専攻の宮原俊一講師が、「発掘の達人~過去からのメッセージを受け取るために~」と題して講義。高輪台高や湘南キャンパスの敷地内で行われた発掘調査の写真を交えながら、考古学の魅力を語りました。遺跡とは、「昔の人々が活動したあとが残る場所」であり、調査によって人々がどのように生きてきたのかを知ることができると説明。「遺跡は珍しいものではなく、皆さんの身近にあります。調査を通して、新たな歴史を積み上げることもできます。“発掘の達人”の役割は過去からのメッセージを受け取り、後世に残すことです」と説明しました。その上で、自身が大学生になってから“知る楽しさ”を実感し、考古学にのめりこむようになったと語り、「興味・関心から始まり、謎の解明を突き詰めていくと達人に行き着きます。世の中はあらゆることが未知の世界だと思ってください。高校3年間でなるたけ多くのことを知ってください。それが、皆さんが達人となる第一歩となります」と激励しました。

続いて、高輪台高の卒業生で工学部応用化学科3年次生の國武正太さんが登壇。自身の高校生時代を振り返り、「進路は自分のやりたいことや興味の延長で考えたほうがいいと思います。まだやりたいことが見つかっていない人も、そのことを心の片隅において高校生活を送ってください」とアドバイスしました。

昼食後、普通クラスの生徒はキャンパス内を散策し、本学の歴史やキャンパスの特徴を学ぶクイズラリーに挑戦。SSHクラスの生徒たちは、工学部応用化学科の稲津敏行教授による特別講義「1+1=2にならない研究者の世界」を体験し、17号館地下にある高度物性評価施設や今年4月にオープンした理工系の新校舎「Techno Cube(19号館)」を見学しました。高度物性評価施設では、スタッフから考古学の遺物や化学的な手法によって生み出されたサンプルの解析にも実験機器が用いられているとの説明を受けた生徒たち。「理工系だけでなく幅広い分野がつながっていることを知った一日でした。とても勉強になりました」と話していました。

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