研究活動

文明研究所とは

文明研究所は「文明を人類の営為の総体として捉え、その主体としての人間とその具体相である生活を主軸として、学際的・総合的見地から探求し、その成果を調和のとれた文明社会の創造に資する」ことを設置目的にしています。本学創立者・松前重義博士の雄大な世界観と歴史観を引き継いで、学内の幅広い分野からの研究者の結集を受けて、総合的な視点から現代文明のあり方を問う研究機関です。
創立は1959年ですが、2001年4月からは旧文明研究所、社会科学研究所、芸術研究所の統合により、新文明研究所として研究活動を推進しています。

文明研究所の研究プログラム

文明研究所の研究プログラムは、新しい文明の創出、つまり人間の新しい生き方の実践的な研究を基本理念として作られています。

新文明研究所発足後の第1期研究プログラム(2001年度~04年度)では、「現代文明の展開と社会文化的多様性」をテーマとして26回の研究所講演会を開催し、また個別プロジェクトでは、多様な現代文明の展開を掘り下げ、文明研究所として現代文明を解明する視座を確定することを目指しました。第2期研究プログラム(2005年度~07年度)では「グローバリゼーションと生活世界の変容に関する総合的研究」をテーマとし、スペイン、デンマーク、および日本で4回にわたって国際シンポジウムを行い、海外の研究者と共同で文明研究を進めることができました。第3期研究プログラム(2008年度~10年度)では、本学の中期目標「持続可能な社会の実現のため、研究の重点化を図り、戦略的な研究分野を確立する」をふまえ、「対話と共生を理念とする新しい社会の構築」をテーマとしました。そして、第4期研究プログラム(2011年度~13年度)では、第3期の「対話と共生を理念とする新しい社会の構築」をさらに進め、A.文化の境界と対話、B.アイデンティティの多様性と共生、C.グローバリゼーション下での社会システムの変容と再構築、の3つの研究テーマに分けて、それぞれに研究チームを編成して研究にあたりました。

2014年度から当研究所では、本学の第Ⅱ期の中期目標(2014年度―2018年度)を受け、またこれまでの研究成果を継承して、「文明とグローバリゼーション」をテーマとして掲げました。そして、研究分野(国際レベルでの研究拠点の確立)、社会連携(地(知)の拠点の確立)、国際連携(グローバルユニバーシテイの構築)のミッションを担当いたしました。研究分野では、コア・プロジェクトとして「アイデンティティの多様性と共生」、「グローバリゼーション下での社会システムの変容と再構築」、「震災復興と文明」、「文明遺産をめぐる課題」の4つのプロジェクトを推進、2015年度からは新たに「超領域(Trans Disciplinary Humanities)構築に向けた基礎研究」を加えた5つのプロジェクトを実施してきました。2015年11月には東海大学ヨーロッパ学術センターで、国際シンポジウム「日欧間の文明対話」を開催することができました。

2016年4月に本学に総合社会科学研究所が設置され、文明研究所の研究活動は人文学に特化することになりました。そこでコア・プロジェクトについて再編成を行い、2016年度は「超領域人文学(Trans Disciplinary Humanities)構築に向けた基礎研究」、「20世紀人文学の方法論的再検討」、「文明遺産をめぐる課題2」、「東海大学所蔵古代エジプト及び中近東コレクション(AENET)の公開に向けての基盤整備」の4つのプロジェクトを推進します。これらのプロジェクトにより、21世紀に継承・展開すべき人文学の構築と、本学が所蔵する文明遺産の整備・研究・活用をはかっていきます。また本年度も昨年度に引き続き、国際シンポジウムを開催する予定です。

過去のコアプロジェクトの研究活動

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