造型芸術専攻(修士課程)

教育目標

高度情報技術社会の進展に伴い、ますます多様化の様相を強める今日の芸術分野では、領域の境界は極めて希薄になりつつある。最新の情報や高度な技術を積極的に取り込み、境界の壁を取り除くことで新たな表現世界や研究手法が誕生するなど、各分野の美意識や価値観に大きな変革が求められている。

芸術学研究科造型芸術専攻は、美術学分野とデザイン学分野の二軸で構成されており、それぞれにおいて深い専門性を獲得することができる。

本専攻では、芸術活動を人間生活全体の大きな枠の中で促えられるような〈表現者〉、〈研究者〉、〈指導者〉、〈教育者〉など、それぞれが現代社会で指導的な役割を担えるような、新しいタイプのスペシャリストを育成することを教育目標としている。

造型芸術専攻のカリキュラムポリシー

美術・デザイン両分野の専門性を尊重しつつ、芸術的視野の拡大を目的とし、それぞれの専門分野を横断するように、総合的に造形・芸術を学べるようなカリキュラム構成となっている。

研究や修士論文作成にあたっては、各自の研究テーマに対し、各研究指導教員の担当する「美術学研究1~4」および「美術学研究演習1~4」、または「デザイン学研究1~4」および「デザイン学研究演習1~4」の中で指導が行われる。また、この「美術学研究」「美術学研究演習」、「デザイン学研究」「デザイン学研究演習」を支える形で、「造形芸術特講」10科目と「造形芸術理論特講」14科目が用意されているが、それらは美術・デザイン両分野の所属にかかわらず、かつ各自の研究テーマに応じて自由に選択履修できるようになっている。

美術学分野での研究は、絵画や彫刻・立体作品などの制作研究または美術・造形に関連する理論研究が中心となる。

デザイン学分野での研究では、広汎なデザイン各領域におけるそれぞれの研究課題に関する取組みが行われる。そして美術・デザイン両分野ともに[修士論文]、または[特定の課題についての研究成果および研究レポート]のいずれかの研究形式での提出が求められる。

美術とデザインの境界領域が曖昧になりつつある今日、各自が研究課題としてその領域に積極的に取り組めるカリュラム構成としたことで、美術・デザイン双方の学生同士が合同で討議し研究発表する機会や、また、クロスオーバーな思考による先端的な創作研究や学際的な理論研究への取り組みが、これまで以上に活発かつ大胆に展開されることになるであろう。

造型芸術専攻が養成しようとする人材

このように本研究科の造型芸術専攻は、人々に美的な感動をもたらす〈表現者〉は勿論のこと、鋭い視点から新たな研究領域を開拓する〈研究者〉、芸術文化の広汎な振興を企てる〈指導者〉、創造性に富んだ次世代の育成を図る〈教育者〉など、それぞれが現代社会で指導的な役割が担えるような、新しいタイプのスペシャリストの育成を目指している。