電気電子工学専攻(修士課程)

2016年度設置

現代社会は遍く電気電子工学技術に依存している。産業活動や社会基盤はいうに及ばず、人々のあらゆる活動が電気電子工学に基づく機器・通信によって支えられている。また人類社会の発展により莫大な代償を払ってきた地球や近隣宇宙空間を含めた自然環境の回復・保全においてさえも電気電子工学技術が不可欠となっている。さらにインターネットを主とした情報通信ネットワークの爆発的な普及と高度化により情報通信がもはや社会基盤化している。これらのことから大学院教育においても、一時期細分化が進んだ電気電子関連の工学分野を再び大局的に捉え、広い視野で世界を見ることができる人材を育成する必要がある。そこで本専攻では、建学の精神および工学研究科の理念に則り、電気電子工学の学術理論に基盤を置くと共に、学際的なものの考え方・知識・技術を教授するための教育を展開し、関連領域に対応しうる柔軟な創造性、幅広い視野と高度な専門知識を涵養する。

電気電子工学専攻が養成しようとする人材

本専攻における人材養成の理念は①電気電子工学に関わる基本的な学術理論の修得、②学際的視点に立って自ら問題を発見・解決できる能力の涵養、③問題発見・解決能力を社会活動の中で発揮するための実践的知識・技術の教授、④教育・研究機関、関連企業、自治体等における使命・課題に柔軟かつ確実に責任を持って対応しうる資質、の養成である。これにより社会の動的変化に対応しながらもその普遍的本質を俯瞰できる深い学識と卓越した能力を涵養し、次世代の技術の萌芽となる新概念の創出や独創的な技術の開発ができる研究者・技術者の育成を目指す。

カリキュラムの特色

必修基盤科目4科目(8単位)および自己開拓科目4科目(8単位)の履修に加え,領域共通発展科目および領域別発展科目から10科目(20単位)以上を選択することが基本である。

工学倫理・知的財産等の知識と考え方を学ぶ「工学倫理知財特論」ならびに国際性を涵養するための「TECHNICAL ENGLISH FOR ENGINEERS」は研究科共通の必修基盤科目とする。電気電子関連のあらゆる分野において必要不可欠な応用数学の力を身につけるために「電気電子工学特別演習1・2」を当専攻の必修基盤科目とする。これらの科目により研究者・技術者が当然身につけるべき基盤を形成する。

本専攻の対象分野は多岐に渡るが,それらにおいて共通性の高いものを領域共通発展科目(選択科目)とする。一方、専門性の高い科目は領域別発展科目として「情報・画像工学」・「光・電子・通信工学」・「電気・制御工学」の3分野に分けることで、学問領域を超えた幅広い知識と高度に専門的な知識の獲得の双方に対応できるよう配慮している。これらの科目群の礎の上に自己開拓科目として「電気電子工学研究ゼミナール1~4」をおき、高度な研究能力を授けると共に、研究の実践とその修士論文へのまとめを通じて、役立つ工学系人材を社会に送り出す体制を整えている。