金属材料工学専攻(修士課程)

2015年度以前入学生

本専攻では本学の教育理念および目的に則し、単なる知識や技術の修得だけでなく、広い世界観、歴史観、人生観を備えた豊かな人材育成を教育理念としている。また、材料工学全般に精通し、材料に関する産業界の様々な要求に対応できる有能な人材の育成を目標としている。

金属材料の発展は私たちの暮らしを豊かにしてきた。軽くて強く長時間高温状態に耐えうる金属材料は、高性能なジェットエンジンを可能とし、航空機産業に代表される輸送産業を発達させ、宇宙空間へ人類を導くきっかけをつくってくれた。また、セラミックスやアモルファス材料、超伝導材料は、その優れた特性故に生活の質を高め、材料の持つ不思議さや奥深さを我々に教えてくれている。一方、金属はまた地球にやさしい材料でもあり、一度使用した材料をリサイクルすることも比較的容易である。

本専攻は金属系材料を主としながらも、セラミックス系材料および複合材料などほとんど全ての材料を網羅しており、材料に関わる多くの問題に対処できる人材を育成している。

本専攻のカリキュラムは、材料学研究ゼミナールI~IVあるいは材料加工学研究ゼミナールI~IVに加えて講義科目の各種特論から構成されている。まず、材料物理化学特論、材料物性特論I・II、電子物性特論そして材料プロセス工学特論では原子レベルのいわゆる超ミクロ的立場と電子論・速度論的立場から材料の基本を修得する。さらに機能材料学特論、電気材料学特論、材料学特論I~IIIにおいて、材料の諸特性、各種の理論、動作機構を修得する。そして、応用面から接合科学特論、材料加工学特論I~IIIにおいては、高度な加工技術を修得し、研究ゼミナールI~IVでは、指導教授の下で専門的な研究に関する能力を養う。また、技術者として世界で活躍できる素地を養うため国際語としての英語力の強化にも取り組み、工学研究科共通科目としてTechnical English for Engineers とEnglishPresentation for Engineersを開講すると共に、主として英語による講義科目を春・秋学期それぞれ2科目ずつ開講している。すなわち、材料科学基礎特論、結晶解析学特論、セラミックス材料学特論および材料強度学特論がそれであるが、特に、材料科学基礎特論では、本専攻に所属する教員がオムニバス形式で各専門を解説し、学生との英語によるコミュニケーションにも注力している。

本専攻の研究成果の発表に関しては、修士課程1年修了時にポスターセッション形式の中間発表を行うが、この発表会では多くの教員との質疑応答が行われ、研究に対する基本姿勢を学ぶ。また、2年次修了時には修士論文の作成と共に、修士論文発表会が開かれ、研究者としての応対能力を身につける訓練も行われる。また国内外で実施される学協会の講演大会には在学中に必ず1回以上発表するように指導している。海外で開催される国際会議などにおいても指導教授の引率のもと、大学院生自身が発表し、コミュニケーション能力を含めた国際感覚を身につけさせる教育も行われている。このような多くの研究と成果発表の場を通じて、大学院生自身が問題を発見し、解決していく手法を修得する教育を実践している。

金属材料工学専攻が養成しようとする人材

金属材料工学専攻では、本学大学院ならびに工学研究科の教育理念および目標に準拠した教育を実践しており、単なる知識や技術の修得だけでなく、広い世界観、歴史観、人生観を備えた豊かな人材育成を行っている。さらに、本専攻では材料に関する諸問題を自ら発見し、自らの力で解決できる人材の育成を念頭に、材料工学に関する産業界の要望にも柔軟に対応できる有能な人材を養成することを教育目標としている。

学生募集停止について

金属材料工学専攻は2016年度入試より学生の募集を停止します。
在学生には、修了まで責任を持って教育を提供してまいります。
なお、同専攻の教育・研究分野は2016年4月設置の工学研究科応用理化学専攻に引き継いで行います。