日本メイラード学会(JMARS)で奨励賞

バイオサイエンス学科卒業後、農学研究科の修士課程に進学した市丸健太君(修士2年生)が、第27回日本メイラード学会(JMARS)の年会において、若手研究者奨励賞を受賞しました。糖質とタンパク質はメイラード反応によってAGEsと呼ばれる老化物質が生成しますが、近年、AGEsは生活習慣病など様々な病気との関連が強く指摘されています。本学会は年に一度開催され、医学、薬学、農学、食品等、様々な分野の研究者が一同に介し、活発な議論が行われます。

日本メイラード学会
http://www.maillard.umin.jp/

受賞にあたり、市丸君は以下のように述べています。
私は糖尿病ラットの水晶体に著しく蓄積する物質の研究を学部3年生の頃より行ってきました。学部生の頃は思うように結果が出ず、苦悩の日々でしたがその中で新たな知識や問題解決力を養うことができました。その経験もあり、大学院でついに目的の構造を同定することができました。同定した構造がヒトの糖尿病でもラットと同様の動態を示すかどうかはこれから更なる検討が必要ですが、そこをクリアできれば新たな糖尿病合併症のマーカーとしての利用ができる可能性があります。来年度からは同分野の研究職として内定を頂いてるため、今後も研究を続けて製品化を目指し努力していきたいと思います。

※市丸君が所属する研究室のサイトはこちらからご覧ください↓
http://www2.kuma.u-tokai.ac.jp/~rnagai/

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