農学部の学生有志らによる団体「緑の会」が「熊日緑のリボン賞」を受賞しました

農学部の学生有志らによる団体「緑の会」がこのほど、熊本日日新聞社による「熊日緑のリボン賞」を受賞。1月9日に熊本市の同社で開かれた贈呈式に会を指導する長野克也教授(応用植物科学科)と学生代表の白石ももこさん(応用植物科学科4年次生)が出席しました。この賞は、長年にわたって社会奉仕や環境美化などに取り組んできた個人・団体に贈られるものです。緑の会は30年以上にわたり、熊本県菊陽町にある「鉄砲小路」の生垣を美しい状態で残そうと剪定作業を続けており、その実績が高く評価されました。

緑の会は本学部の故・戸田義宏教授と長野教授、学生有志が地域の環境保全や景観を守ることなどを目的に1982年に立ち上げました。以来30年以上にわたって毎年、鉄砲小路と呼ばれる同町堀川地区の民家にある生垣を剪定しています。昨年11月7日には、34回目となる剪定作業を実施。これらの活動に対し、同町から「地域振興功労賞」も贈られています。

白石さんは、「町役場の方や地域の皆さんをはじめ、学生の間でも話し合い、日程を決め、作業の段取りを決めてきました。作業後にさっぱりとした生垣を見て、活動に携われて本当によかったと実感しました。また、作業を通じて植生や伝統文化を残す大切さを学ぶこともできたと思います。後輩たちにはこの賞を励みにして、来年度以降も取り組みを継続してもらいたい」と話しました。

長野教授は、「生垣の剪定を開始してから数年は、70名以上の学生が1日がかりでようやく手入れをしていたのですが、今では地域の人々の意識が高まっていることもあり普段からある程度きれいな状態になっています。そのため、この数年は学生30名ほどによる数時間の作業となりました。これは戸田先生や学生たちの長年の努力と情熱が行政や地域の人々に伝わり、実を結んだ成果といえます。このたびの受賞はその現状についても評価いただけたということで、とても光栄に思っています。今後も活動を継続するとともに、この生垣に何らかの形で季節感を付与するなど、地域と連携して新たな工夫を加えていければ」と語っています。

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