阿蘇援農コミュニティープロジェクトが夏の援農活動に取り組んでいます

東海大学チャレンジセンターの阿蘇援農コミュニティープロジェクトが、8月9日から9月18日にかけて、熊本県・阿蘇市と産山村の農家で夏の援農活動に取り組んでいます。同プロジェクトは、阿蘇地域(阿蘇市・産山村・南阿蘇村・高森町・西原村)の人手が不足している農家を訪ね、農作業を手伝いながら農業の知識や技術を習得するとともに、地域農業の実態を学びながら、地域農業の活性化に貢献しようと2008年度から活動しています。援農活動だけでなく、九州地方で開催される農業イベントにも参加し、一般の方々に日ごろの活動内容を伝え、食や農業への理解を深めてもらう広報活動も実施しています。今年度は58名の新入生が加わり、総勢168名のメンバーが阿蘇地域に限らず、熊本市内の農家にも活動範囲を広げて週末の短期援農活動を実施しています。

夏期休暇を利用した夏の援農活動はプロジェクト発足当初から行っており、今年で10回目を迎えました。今回は4日間から8日間の長期援農活動を計5回、延べ80名のメンバーが現地に滞在しながら、花苗の植え替えや間引き、種まきなどの管理作業や農作物の収穫に取り組んでいます。8月9日から12日までの初回は産山村で、10名のメンバーが3軒の農家に分かれて活動。花農家で作業したメンバーは、ゼラニウムの親株から挿し芽を切り取り、土に植え替える作業やパンジーの種まきなどを行いました。挿し芽の植え替えは一日で約3000本行いますが、参加した足立潤さん(農学部バイオサイエンス学科3年次生)は、「単純な作業なので、農業が好きでないとできない根気のいる作業だと思います。しかし、実際に農家で活動することは、さまざまな農業技法だけでなく、農家の皆さんから”生きた”知識を教わることができます。会話の中にも講義だけでは学べない農業の実態を学ぶ機会があるので、精一杯吸収したい」と話します。産山村では、毎年10~20名ほどのメンバーが活動しており、トマトやイチゴを栽培する岩下博徳さんは、「若い人たちと話すことで私たちも元気をもらえます。いろいろな知識を吸収して将来に活かしてほしい」と話していました。

夏期援農1_525.jpg

夏期援農2_525.jpg