工学部

航空宇宙学科 航空操縦学専攻

Q&A

ここでは、受験生の皆さんから多く寄せられる質問についてお答えします。
ぜひ、参考にしてください。

受験準備について

受験の準備は特定の教科を重点的に行う方がいいですか?


理工系、文系双方に門戸を開いています。英語力には基準を設けており、出願の際に英語力測定試験のスコアレポート等を提出していただきます。また、英語は試験での配点も高く、英会話能力は必須となるので、重点的な学習が必要になるでしょう。

受験の際に年齢制限はありますか?


年齢制限はありません。ただし、航空会社の採用試験を受ける際には、会社ごとに設けている場合があります。本専攻には、現在、現役生が約7割、その他の方(浪人・大学卒・社会経験のある方など)が約3割在籍しています。

学科(専攻)の内容について

4年間の学修について教えてください。


2年次から3年次にかけて標準的な期間として約15~18か月間、米国のノースダコタ大学(UND)に留学し、その間に飛行訓練を行います(学費とは別に留学費用等がかかります)。
それ以外の期間は、湘南校舎にて学修します。

必ずライセンスは取得できるのでしょうか?

入学者全員がライセンスを取得できることを目指しています。しかし東海大学での学修、アメリカでの学修、それぞれに何度も試験等の関門があり、それらに合格しなければ次のステップへ進めません。留学中に不合格になった場合は、その時点で帰国して大学の卒業のみを目指すことになります。この場合は、パイロット職以外の航空産業や他業種への就職活動を行うことになります。

理数系の科目が苦手なのですが、授業についていけるでしょうか?

入学すると、高校で物理を履修しなかった学生にも理解しやすいように「基礎力学」を学んで物理の基礎を身につけます。その上で1年次の秋学期から「航空力学」などに取り組みます。また、放課後、学生の自主的な勉強会も活発で、学生同士で教え合う姿もよく見られます。

学生生活について

入学後、クラブ・サークル活動への参加はできますか?

入部するのは可能ですが、留学前の期間は、他学部の学生に比べて授業時間が多く、数種類の試験にもクリアしなければなりません。現状では、活動に参加するのは厳しいと思われます。留学後であれば、時間的余裕もできるので可能でしょう。

学生寮はありますか?

東海大学には大学が運営する学生寮はありませんが、大学周辺の物件(アパート、マンション等)情報を収集し、紹介しています。なお、アメリカ留学中の宿舎の手配は、本学が行います。

就職について

卒業生は、ANAにパイロットとして入社できますか?

航空会社への就職は、それぞれの会社の採用試験を経ることになります。ANA及びANAグループ会社では、本専攻卒業予定者を対象とした採用試験が実施されます。

女性もパイロットとして採用されますか?

欧米の航空会社では多くの女性機長が活躍しています。また、日本の航空会社でも女性パイロットが活躍し始めていて、本専攻卒業生も機長として大空へ羽ばたいています。

航空身体検査のアドバイス

メガネをかけていても大丈夫、でも生活習慣病に気をつけよう。

パイロットとして航空機を操縦するためには、航空機の操縦に係る技能証明のほか、航空身体検査証明を取得する必要があります。ラインパイロット(定期運送用操縦士)の場合は6カ月毎に検査を受けて第1種航空身体検査に合格する必要があります。本専攻に入学して操縦訓練を行うためにも同証明が必要です。
このため、受験時には第1種航空身体検査に余裕を持って合格するだけの健康体である必要があります。
しかし、過度に心配する必要はありません。視力に関しては、各眼の矯正視力が1.0以上であり(裸眼視力の条件はない)、矯正レンズの等価球面度数がそれぞれ-6.0~+3.5ジオプトリー内であれば大丈夫です。
一方、例年の入試で、血液検査や尿検査で生活習慣病の原因となるような因子が見つかり、不合格になった例があります。普段から適度な運動と十分な睡眠、食生活にも気をつけることが大切です。そのような自己管理能力も、パイロットの資質のひとつです。