教育研究上の目的・人材像

技術立国日本が日本の高度な材料技術力を基盤としている事は良く知られた事実である。材料は、私たちの生活と密接な関係を持っており、衣食住の家庭生活だけでなく新技術や高性能機器に用いられている。

材料科学科は、活発な研究活動と現場に即した産学協同を基盤としている。これらの社会貢献活動に関するたゆまぬ努力は、21世紀の新たな素材の誕生と技術革新を実現し、個性豊かで調和のとれた社会を実現するために、大きく貢献している。本学科は、これらに関連した金属、半導体、セラミックス、高分子材料およびそれらの複合材料について学び、研究する場を提供している。

社会で活躍する本学科卒業生の多くは、東海大学「建学の精神」の根幹である全人教育の実践者として社会から大きな評価を得ている。さらに、21世紀を迎えた現在、材料科学の専門性を養うだけでなく、社会貢献可能な幅広い人材教育を実施している。すなわち、国際基準の技術者教育に準拠した大学教育を第一に、独創的技術者としての養成だけではなく、社会貢献可能な幅広い全人教育を目標に研究・教育活動を行っており、「単なる知識や技術の修得にとどまらず、人生の基礎となる世界観、歴史観、人生観を備えた、豊かな人間形成」を教育目標としている。

具体的には、松前達郎学校法人東海大学総長(本学科在籍教授)の「現代文明論」にはじまり、世界観、歴史観を包含した社会人養成に焦点をあてた文理融合科目、現代教養科目、英語コミュニケーション科目の一般教養教育科目がある。本カリキュラムは、知識と能力の啓発を目指すものであり、世界に通用する技術者として求められている「人類の幸福と福祉を考える能力」、「工学倫理」、「コミュニケーション能力」、「基礎知識と応用能力」、「生涯自己学習能力」、「デザイン能力」、「計画的に仕事を進め、まとめる能力」などを涵養する。さらに、本カリキュラムは新入生の材料に対する学習意欲を湧かすため、第1セメスターから専門科目を学べるよう工夫されている。一年次生(第1、第2セメスター)では、指導教員制と連動した「入門ゼミナール1と2」で、指導教員の人柄に触れ、さらに研究背景および、高度で実践的な研究内容が紹介される。さらに、自然科学系基礎科目、「物理実験」、「化学実験」を中心に専門基礎科目を学ぶだけでなく、二年次生までに専門主要科目である、「物理化学」、「金属組織学」、「材料物理学」を学ぶ。二年次生(第3、第4セメスター)では、経験豊かな教員を中心に「材料科学実験1と2」を開講し、講義との連携を図りながら、学生の理解が深まるように努めるだけでなく、卒業後の社会人としての素養を考慮し、実験で得られた経験や知見を報告書にまとめ、定刻どおりに提出する習慣を身につけることも重視している。さらに、「材料科学ゼミナール1、2」では、少人数グループに分かれ、問題発見能力を引き出すことに主眼を置き、実践的専門分野の英語コミュニケーション教育を行い、基礎項目を修得する。

本学科は、材料科学の幅広い専門分野の中で学習目標を定めやすいように、学びの方向付けとして「航空宇宙・構造材料コース」、「超伝導・機能材料コース」、「環境材料コース」、「生体材料コース」、「宝飾・貴金属コース」を設定している。これらに加えて、国際基準の技術者教育に準拠した「材料技術者コース」を設置している。それぞれのコースごとに推奨科目が提示され、各コースの目的が区別されている。第4セメスターから各コースを予備選択し、第5セメスター開始時に学生が各コースを確定して自らの目標に沿った学習を実践する。

なお、いずれのコースであっても、学生の問題解決能力を飛躍的に高めるために「卒業研究」を4年次生で行う。まず、3年生で「材料科学研究1と2」を履修し、予備的研究を行い、必修科目の「卒業研究1と2」では、全ての学生が各研究室に配属され、指導教員のもとで先端的な材料学の研究と技術の修得や探索に力を注ぐ。

東海大学大学院工学研究科金属材料工学専攻修士課程や総合理工学研究科総合理工学専攻博士課程では、学部で培った基礎力を実践し、独創的研究活動を行うだけでなく、国際会議や国内学会で研究を発表し、論文として公表する院生も多い。さらに、TAとして実験指導者実習を行い、社会人としての素養を身につけることも可能となる。この結果、就職後、社会で戸惑う学生は少ない。

以上のように、材料科学科では、先端技術のための材料研究を基盤に、問題発見・解決能力に富んだ、社会貢献する豊かな人材の育成を目指している。

材料科学科が養成しようとする人材

材料科学科では、国際基準の技術者教育に準拠した大学教育を第一に、独創的技術者としての養成だけではなく、社会貢献可能な幅広い全人教育を目標とする研究・教育活動に基づき、材料科学の専門だけでなく、社会貢献可能な幅広い人材、すなわち、「単なる知識や技術の修得にとどまらず、人生の基礎となる世界観、歴史観、人生観を備えた、豊かな材料科学専門家」を養成することを教育目標としている。

材料科学科へ戻る