大学院工学研究科の石倉さんが「第12回相模ケイ素材料フォーラム」で受賞しました

大学院工学研究科応用理学専攻1年次生の石倉賢一さん(指導教員=工学部応用化学科/マイクロ・ナノ研究開発センター 岡村陽介准教授)がこのほど、神奈川県綾瀬市で開催された「第12回相模ケイ素材料フォーラム」(主催=公益財団法人相模中央化学研究所)の優秀ポスター賞を受賞しました。

石倉さんは、特定の物質に反応するよう機能性を持たせた球状のナノ粒子をディスク状に潰し、新材料として医療分野に応用する技術の研究に取り組んでいます。なかでも血液中にわずかに含まれ、病気になると量が増加する特定物質を短時間で簡易的に検査する手法の開発に従事。今回の研究発表では、モデルとしてグルタールアルデヒドとたんぱく質の混合液を作り、球状とディスク状のナノ粒子を入れて双方が凝集するまでの経過を観察した結果を発表。ディスク状にした方が凝集したことを目視できるまでの時間が短く、かつできる凝集体もより大きくなることを報告しました。

石倉さんは、「同じ研究室の仲間たちがさまざまな学会で受賞している中、私は初めて賞をいただけたので、とてもうれしく思います。これで私自身も一歩前に進むことができたと感じています。東海大学はスケールが大きく、学生が研究できる実験機器が充実しているなど環境が整っています。また、応用化学科は先生方がていねいに指導してくれるのが特徴だと思います。今後もこうした環境を活用しながら、いま取り組んでいる研究をしっかり続けて後輩たちの基盤となるような成果を収め、学会などにも積極的に参加していきます」と話しています。

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