湘南キャンパスで「2015年度日本建築学会大会[関東]」を開催しました

湘南キャンパスで9月4日から6日まで、「2015年度日本建築学会大会[関東]」が開催されました。同学会は1886年に設立され、会員数3万5千名余をかぞえるなどわが国建築界の主導的役割をはたしてきた学会です。本学が会場となるのは36年ぶりで、「いま、地域と生きる建築」をテーマに設定。工学部建築学科の藤井衛教授が大会実行委員長を務めたほか、同学科主任の山崎俊裕教授が総務部会長、杉本洋文教授が広報部会長、渡部憲教授が会場部会長を務めたほか、学科所属のすべての教員が部会幹事・委員等を担当し、教職員一丸となって大会準備・運営に携わりました。

大会期間中は会員約1万名をはじめ近隣の住民など市民が多数来場。6255件の学術発表と174件の建築デザイン発表が行われたほか、34のテーマについて研究協議会やパネルディスカッションなどの研究集会が開かれました。また、建築家の内藤廣氏(東京大学名誉教授)による記念特別講演「どこにでもある街とどこにもいないわたし」や記念シンポジウム「『まち・ひと・けんちく』-地方創生とまちづくり-」、本学の創立に携わった一人で湘南キャンパスのグラウンドデザインや校舎の設計を担当した建築家・山田守元理事の業績を紹介する「建築家山田守展」や「東海大学湘南キャンパス山田守建築ガイドツアー」など、多彩な催しも行われました。

また、建築学科の教員有志が大会テーマを具現化する企画として「湘南地域連携プロジェクト」を開催。湘南地域で地域連携活動を展開している自治体やNPO法人、本学の取り組みを紹介する「にぎわい広場」と、県内の朝市で人気の店舗が一堂に会する「にぎわい市場」には、親子連れを含む多くの市民が来場しました。

藤井教授は、「郊外型キャンパスである湘南キャンパスの特色を生かした大会にしたいとの思いから、委員の間で議論を重ねて『いま、地域と生きる建築』というテーマを設定してきました。通例学会というと参加者の多くは研究者になりますが、今回は地域連携プロジェクトも開いたことで、一般の方にも数多く来場していただき予想以上に活気ある大会になりました。また大会の運営には学園関係者だけでなく、250名を超える学生も会場の設営や運営に携わってくれました。これほど大きな大会の運営はめったに経験できるものではなく、学生たちにとっても建築学にかかわる領域の広さを実感し、人をもてなす方法を学ぶ良い機会にもなったと思います。運営に協力してくれたすべての人に感謝したい」と話しています。

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