2017 KMITL-TOKAI JOINT SEMINARを開催しました

湘南キャンパスで5月30、31日に、「2017 KMITL-TOKAI JOINT SEMINAR」を開催しました。このセミナーは、タイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)工学部と本学工学部及び大学院工学研究科の研究交流の機会として昨年度から実施しているものです。今回は、両大学から5名ずつ、計10名の研究者が発表を行い、約30名が参加しました。

30日の開催にあたって大学院工学研究科長の沖村邦雄教授が、「記念すべき第1回目のセミナーはKMITLで開かれましたが、今回第2回を本学で開けることを大変うれしく思います。東海大学とKMITLは教育・研究の幅広い分野で緊密な友好関係を築いています。このセミナーがさらなる相互理解と共同研究に向けた新たな一歩になることを期待しています」とあいさつ。続いてKMITL工学部のコムサン・マリーシー学部長が登壇し、「KMITLと東海大学はよい連携関係を50年以上にわたって築いています。今日は、KMITLと東海大学から次世代を担う若い研究者が登壇します。このセミナーがさらに長い連携につながることを期待しています」と期待の言葉を語りました。

その後、本学とKMITL双方の研究者が自身の研究分野と最新の成果を報告。本学からは、照明の効果的な利用法(建築学科・岩田利枝教授)、超伝導材料の応用(材料科学科・小黒英俊講師)、印刷法によるナノシート作製法(機械工学科・砂見雄太講師)、MRI診断用の拡散強調画像技術(医用生体工学科・高原太郎教授)、非イメージ形成視覚の検出評価法(情報科学科・高雄元晴教授)が紹介されました。一方、KMITLからは、気候変動に対応する傾斜スロープ改善法、固体酸化物型電池用の材料研究、生体関連物質の計測技術、活動効率への非要望音の効果、クリーンルーム仕様モバイルロボット開発などの成果が報告され、活発な意見交換が行われました。

翌31日には、両大学の教員による研究交流会を実施。KMITLの教員が、土木工学科や電気電子工学科、情報理工学部コンピュータ応用工学科の各研究室やマイクロナノ研究開発センターを訪問し、教員同士が今後の連携に向けて懇談しました。

沖村教授は、「KMITLと本学は長年にわたって学生の相互派遣や個々の教員同士の研究交流を通じて連携を深めてきました。今回2回目のセミナーを本学で開き、レベルの高い議論を交わせたことで、研究レベルの連携をより実質化する基礎を作ることができたと考えています。今後もこのセミナーを継続し、両大学の研究力向上につなげたい」と語っています。

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