内田裕久教授がサウジアラビアで開催された国際会議で招待講演を行いました

工学部原子力工学科の内田裕久教授が、4月15日から18日までサウジアラビアで開催された「2015年高等教育に関する国際展示会と国際会議」で招待講演を行いました。この催しは、高等教育に関する意見交換と交流の場としてサウジアラビア王国教育省の主催で毎年開かれているもので、今年は「21世紀の大学」のテーマのもと同国内外から20万人をこえる来場者が来場。本学は日本の大学として初めてこの催しに招待されました。

内田教授は、16日に「大学と産業および社会との連携」と題して行われたセッションで、アメリカ、オランダ、マレーシアの研究者と登壇しました。日本企業が長く成長してきた背景には新たな技術の開発にあったことや、近年では産業と学問の連携によって革新的な技術や商品が生み出されていることを説明。その上で、本学が日本国内で特許出願数や企業と連携した研究プロジェクトの数で国内有数であることや、内田教授が代表取締役を勤める「かながわサイエンスパーク」が行政と大学、金融機関の連携を促進するハブとしての活動を展開していることを紹介しました。その上で、20世紀の学問は材料とエネルギー、情報という3つの伝統的な学問分野の体系の中で科学と技術の研究が行われてきたものの、21世紀はそこにヒューマンライフという新しいファクターが加わってきたと説明。「今後私たちの活動は、情報通信技術や人工知能などの影響を受けることは間違いありません。そうした中、21世紀において大学の教育と研究が果たす役割は感覚や創造的思考、哲学などヒューマンライフに関するより幅広い分野に広がっていくことと思います」と語りました。

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