電気電子工学科が卒業生を招いた特別講義を行いました

工学部電気電子工学科では7月3日の「電気電子工学通論」の授業で、卒業生を招いた特別講義を行いました。この授業は、本学科の1年次生を対象に、電気電子工学を学んでいくために必要な工学的基礎知識を培う必修科目として開講しています。今回はキャリア形成の一環として、本学科を1990年度に卒業した株式会社城座商会代表取締役の城座治夫氏が「資格取得の重要性」をテーマに講演しました。

当日は約150名の学生が出席しました。城座氏はまず、屋内外での電気工事を行うために必要な「電気工事士資格」や工事にかかわる保安を監督する「電気主任技術者資格」といった電気資格の種類と試験の難易度について説明。「電気工事は命にかかわる危険な作業を伴うこともあり、国家資格として認定されています。先人が培ってきた経験を生かして、さまざまな法令も定められており、取得するためには多くの基礎知識を身につけることが必要です」と話しました。さらに、「大学時代にはさまざまな法則や理論を学ぶ機会があります。私は在学当時、『この法則を学んでも社会に出てから意味があるのか』と感じたこともありましたが、実際に資格を取得し、現場で働くと役に立つものばかり。今は、『もっと勉強しておけばよかった』と感じています。社会に出てから資格を取得しようと思っても、目の前の仕事に追われ、なかなか勉強する時間を取れません。学生時代のうちに、多くの資格取得を目指してください」と自身の経験談を踏まえてアドバイスを送りました。

聴講した学生は、「電気資格の取得は学生時代の目標の一つ。資格の種類や取得した先にどのような仕事があるのかが分かったので、積極的に勉強していきたい」と話しました。学科主任の庄善之教授は、「社会で活躍する卒業生から体験談や資格を持つことのメリットを聞き、学生もさらに意欲的に勉強するきっかけになったと思います。自身の可能性や自分の生きる道を切り開いていくためにも、多くの資格取得に挑戦してほしい」と語っています。

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