生命化学科で医学部の教員による特別講義「医薬品研究の最前線」を実施しました

工学部生命化学科では7月20日に医学部の教員による特別講義「医薬品研究の最前線」を実施しました。本学科では、卒業研究に際して医学部の研究室での研究が可能になっており、両学部の教員による共同研究を盛んに行うなど、教育・研究の両面で連携を深めています。今回の授業もその一環で、3年次生対象の開講科目「医薬品工学」の授業時間を利用して開講しました。

当日は最初に、穂積勝人教授が医学部で行われている研究の概要を紹介しました。続いて木村穣教授が「遺伝子操作生物と私たち」と題して、遺伝子組み換え技術が微生物や植物の開発に利用されている現状や、木村教授の研究室で取り組んでいる加工した遺伝子を導入したマウスを用いたヒト疾患の発症機構解明や診断・治療に役立てる研究について紹介しました。次に石井恭正講師が、「細胞内ストレスによる個体機能低下(老化)」について講義。現在進めているモデルマウスを使った研究の成果をもとに、発生・成熟期から円熟・老齢期にかけて起こる機能変化とその要因を紹介しました。最後に、亀谷美恵准教授が「妊娠免疫とがん免疫の類似性を利用した抗がん剤の開発」のテーマで、ヒトの胎盤とがん細胞が似た特性を持つことに着目し、妊娠時にのみ発生度合いが高まる妊娠関連タンパク質に着目した新規抗がん剤の研究について説明しました。

学生たちは講義終了後、講師に積極的に質問するなど熱心に耳を傾け、後日講義内容をまとめたレポートを提出しました。

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