大学院工学研究科機械工学専攻の田所さんが日本材料科学会学術講演会で若手奨励賞を受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の田所裕太さん(指導教員=工学部機械工学科・岩森暁教授)が、6月26日に横浜市で開催された「日本材料科学会平成29年度学術講演会」の口頭発表部門で若手奨励賞を受賞しました。この賞は、40歳以下の若手研究者による発表のうち優秀なものに贈られています。田所さんは昨年度、学生が参加するポスター部門でも若手奨励賞を受賞しており、同学会で2年連続の受賞となります。

学会では、「メチレンブルー含有薄膜を用いた活性酸素モニタリング技術の検討」と題して、酸化力の強い活性酸素「ヒドロキシラジカル」を検出するセンサーの開発を目指す研究について発表。独自に開発した薄膜を使ったセンサーを使って、大気中での寿命が短いヒロドキシラジカルを検出することに成功した成果について、この物質の生成メカニズムに関する仮説とともに発表しました。田所さんは、「岩森先生をはじめ、研究室の仲間や技術員の先生など、指導や協力をしてくれた多くの人たちに感謝したい。この研究は、目で見えない物質を何とか工夫しながら『見える化』する点に面白さがあり、やりがいのある分野だと感じています。岩森先生の研究室では材料開発から化学、バイオなど幅広い分野にかかわる研究に取り組んでおり、自由に意見を言い合える環境があるため、勉強の面白さを認識することはもちろん、実験結果に真摯に向き合い考察する必要性をあらためて感じることもあり、社会に出てから重要になる力が身についていると実感しています。卒業まであと半年あるので、残された謎を一つでも多く解明し、研究を後輩につなぎたい」と話しています。

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