航空宇宙学科の学生が実機を使った飛行試験の実習に参加しました

工学部航空宇宙学科の学生3名が9月11日から14日まで、愛知県名古屋市で行われた「実機飛行実習」に参加しました。この実習は、飛行機を使って生きた航空工学を学ぶ機会を設けることを目的に昨年度から3年間の予定で活動している大学連携プロジェクト「実機飛行機を通した航空実践教育の展開」(平成28年度文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費採択事業)の一環です。同プロジェクトは名古屋大学を中心に本学をはじめ航空工学関係の学科を開設している13大学・機関が連携しています。

実習は2部構成で、第1部は航空機開発に長年携わってきた佐藤敬二氏(柏菱エンジニアリング株式会社)が航空力学の基礎や主要な飛行特性、飛行試験の進め方などについて、自身の経験を交えながら丸一日の講義。第2部は1グループ7名構成で、5グループに分かれ航空機の特性が分かりやすく設計されているMU-300を使った約2時間の試験飛行を体験しました。学生たちは、フライトレコーダーで収集した記録の活用時に必要となる操作時間の記録を担当。リーダー役の学生の指示に従ってパイロットが操縦かんや方向舵を操作するのに合わせて、記録用紙に記入していきました。

学生たちは、「実機での経験は貴重な知識を得る機会になり、エンジニアとして将来働く上でも欠かせない力が身につくと思い参加しました。7名一組で試験を行ったのですが、チームでの飛行試験の進め方も実践的に学ぶことができて、とてもよかった。また、他大学で学ぶ飛行機好きの仲間との人脈を広げる良よい機会になりました」「座学と実習がセットになっているだけでなく、基礎から応用までをコンパクトに学ぶことで、航空工学への理解が深まりました。また、講師の先生が実体験を交えて講義してくれたため、航空機への興味がこれまで以上に高まりました。全国から集まった学生たちは、機械や流体力学などさまざまな角度から航空について学んでおり、彼らと意見を交換する中で多角的な視野で航空機に関する現象をとらえる視点も身につきました」と話しています。

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