大学院工学研究科の大学院生と工学部の学生がJR東日本の企業体験プログラムに参加しました

大学院工学研究科の大学院生と工学部の学生計4名が8月21日から5日間、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)横浜支社の「企業体験プログラム」に参加しました。JR東日本横浜支社と東海大学は2016年に、地域の活性化と人材育成を推進することを目的として包括的連携に関する協定を締結しています。今回の企業体験プログラムは、この連携事業の一環として初めて実施したものです。

4名は初日にオリエンテーションと社員との昼食会に参加した後、湘南訓練センターを見学。鉄道や軌道の線路の保守を行う「保線作業」など、鉄道の仕事について基本的な説明を受けました。2日目からは、「設備部」の中から、それぞれが専攻する学科での学びを生かせる課に配属されました。設備部保線課に配属された大学院工学研究科建築土木工学専攻修士課程1年次生の清水雅樹さんは、夜間の保線作業や、運転席の脇に立って線路の状態を確認する実車巡視を見学したほか、社員教育を行う研修センターや枕木やポイントを開発する技術センターも視察。「列車運行の合間や夜間の限られた時間内で作業を終える社員の皆さんのストイックさや一つひとつの仕事に対する真摯な姿を目の当たりにし、社会人とはどういうものなのかを学ぶことができました」と振り返ります。

「将来は鉄道会社で働きたいと思っていたので応募しました」と話す土木工学科3年次生の山西雄大さんは、設備部土木課に配属。耐震工事現場や、トンネルなどに異常がないか確認する「橋りょう検査」を見学する中で、「踏切や線路の設備を見ながら、どのように電車が走っているかを学びました」と語ります。電力課に配属された電気電子工学科3年次生の竹内亜輝さんは、電車線や電柱に異常がないかチェックする夜間作業の見学で、「終電から始発までの短い間で作業する大変さや、電車線を修理する『電気レスキュー隊』の仕事内容がわかり、人前に出ない仕事について深く学ぶことができました」と振り返ります。機械工学科3年次生の須山裕仁さんは、信号通信課で列車非常停止警報装置や踏切設備などを見学。社員によるメンテナンスなどに同行した須山さんは、「子どものころから鉄道ファンですが、実際の現場に伺うと、想像とは違って社員の方たちがさまざまな業務に取り組んでいらっしゃることに驚きました。皆さんのやる気や使命感、雰囲気に触れて、やりがいがある仕事であると再認識するとともに、卒業後はこの場の一員として働きたいという思いが強まりました」と話しています。

最終日は全員が横浜支社に集まり、フリーディスカッションを実施。東海大学の卒業生を含む社員から、「面接で注意する点」「就職が決まってから卒業までの間にやっておいた方がいいこと」といったアドバイスが送られました。

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