大学院工学研究科応用理化学専攻金属材料工学領域の大学院生が日本金属学会で研究成果を発表しました

大学院工学研究科応用理化学専攻2年次生の梅村栄哉さん(指導教員=工学部材料科学科・宮沢靖幸教授)が、9月6日から8日まで北海道大学で開催された日本金属学会2017年秋期講演大会で研究成果を発表しました。同学会は、材料科学や材料工学分野における日本を代表する学会のひとつで、最新の研究成果について発表・討論する場として毎年2回講演大会を開いています。

梅村さんは同学会の口頭発表部門に参加。古代エジプトで用いられていた粒金細工の加工技術の復元を目指す研究の成果を発表しました。この研究は、工学部と文学部アジア文明学科・山花京子准教授の研究室による古代エジプトに関する共同研究の一環で、今回の発表では文献資料などをもとに再現した炉を用い、純銀製の曲がった板に純銀の粒を接合する方法について報告しました。「学会では、粒金を研究している高名な研究者の方と意見を交換し、今後に向けたアドバイスを受けることができました。古代の技術を工学の視点で解明する研究はまだほとんど行われていないため苦労もありますが、今後もしっかり成果を積み重ねたい」と話しています。

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