パイロットを目指す学生を対象にした無利子奨学金制度「未来のパイロット」を創設します

東海大学をはじめとしたパイロット養成課程をもつ私立大学や専門学校など6機関では、2018年度から無利子奨学金制度「未来のパイロット」を創設します。日本政府が2020年に訪日外国人旅行者4000万人を掲げる中、LCCをはじめとした航空各社の運航便数も増加し、パイロット不足が年々深刻化しています。そこで、パイロット養成課程のある東海大学、桜美林大学、崇城大学、千葉科学大学、日本航空大学校、新日本航空㈱ の6機関は、11月27日に一般社団法人「航空機操縦士育英会」を設立するとともに、国土交通省やANAホールディングス、日本航空と連携してこの「未来のパイロット」を始めることになりました。毎年25名程度の学生や訓練生を後押しする計画です。

「未来のパイロット」は、2018年度入学生より 同奨学金を希望する学生は、工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻を通じて応募し、成績や英語能力評価等 の審査 に合格 すれば、実機訓練費用として500万円の奨学金が一括して貸与されます。奨学金は、卒業後10年間での返済となります。

航空操縦学専攻主任の中川淳雄教授(東海大学飛行訓練センター長)は、「2030年前後には現在の航空業界を支える40~50代のパイロットがに退職することもあり、時間を要するパイロットの養成は急務となっています。その一方で、これまでにもパイロットを志しながら、経済的な理由で自分の夢をあきらめてきた学生は数多くいるはずです。本専攻への進学を希望する学生の裾野を広げるとともに、より多くの優秀なパイロットを輩出するためにも、今回の奨学金創設は非常に大きな意味を持っています。この奨学金制度も生かしながら、これからも本学独自のパイロット養成プログラムを通じて航空業界の発展に寄与していきます」と話しています。

DSC_0252_525.jpg