機械工学科の小金澤研究室と甲斐研究室が国際ロボット展に研究成果を出展しました

工学部機械工学科の小金澤鋼一教授と甲斐義弘教授の研究室が、海洋学部航海工学科海洋機械工学専攻の坂上憲光准教授の研究室と合同で、11月29日から12月2日まで東京港区の東京ビッグサイトで開催された「2017国際ロボット展」で研究成果を紹介しました。国内外のロボット研究の成果を一堂に集めて技術交流を図ることを目的に毎年開かれている催しで、小金澤教授らは各大学や公的機関の研究成果の中で特に優れた取り組みを紹介する「ロボットテクノロジー交流プラザ」に出展しました。

ブースでは、海底探査ロボットが試料を採取する際に使う「多関節グリッパ」のほか、高齢者などの動作を助ける「階段昇降可能な無動力大腿義足」と「機構的安全装置を備えたリハビリ用アシストスーツ」を展示しました。いずれのロボットも人工知能などのコンピュータ処理に頼らず、機械的に安全を確保する機構を持つことが特徴で、ブースには多くの企業の関係者や研究者が来場し、各教員や研究室の学生らと意見を交換しました。

小金澤教授は、「国が今後の成長戦略の一つにロボット分野を掲げている中、今回の展示会ではこれまで以上に多くの企業や研究機関が出展しており、関心が高まっていることをあらためて実感することができました。ロボットは今後、住環境や介護の現場など日常生活と密接にかかわる場所はもちろん、深海や原子力発電所の廃炉の現場など、過酷な環境で活躍することが期待されています。一方で、今回の展示ではそうした環境でも安全に使えるようになるためにはまだまだ課題が多いことを再認識する機会にもなりました。日常生活や過酷な環境下で使用するためには、センサーなどに頼らず、メカニカルな機構で安全性を保つ技術が欠かせませんが、この分野を手掛けている研究室は少ないのが現状です。人口減少や高齢社会が進展する日本社会に少しでも貢献できるよう、今後も学生たちとともに研究開発を続けていきます」と話しています。

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