応用化学科の秋山教授と学生が「サイエンス教室」を開きました

工学部応用化学科の秋山泰伸教授と本学部の学生らが、子どもたちを対象とした「秋山教授と学生たちによるサイエンス教室」を2月27日に大磯町立国府保育園で開きました。同園の父母会から依頼を受けたもので、学生11名がボランティアスタッフとして参加し、身近なもので科学の楽しさを体感できる実験を披露しました。
はじめに秋山教授によるサイエンスショーを実施。液体窒素につけた風船がみるみるしぼんでいくと園児たちから大きな歓声が上がり、ボールやバナナ、トマトを凍らせる実験では、目をキラキラさせてその様子を見つめていました。
続いて、3歳から6歳の園児を学生がサポートして4つの実験に挑戦。ペットボトル内の気圧を操作して雲を発生させる「雲発生装置」や、水の振動によって音を発生させる「ふしぎな鍋体験」、子どもを包む巨大シャボン玉、スライム作り、人工イクラ作成などを体験すると、目の前で変化する空気や液体の様子に驚きの表情や笑顔が見られました。
学生たちは「子どもたちはかわいく、素直な反応が新鮮でした」「自分が幼いころを思い出しながら、説明の言葉を選びました」「幼児なので、触っても大丈夫なものを選んだほか、シャボン玉が目に入らないように眼鏡やレインコートを準備するなど、安全性には特に注意しました」といった感想が聞かれました。ハカム・アマドさん(3年次生・サウジアラビア出身)は、「子どもたちに教える体験はなかったので、興味深く、祖国でも実施したいと思いました。力の入れ具合を子どもたちが理解できるように教えるのは難しく、どこまで手伝っていいのか試行錯誤しましたが、私自身も楽しめました」と話していました。
秋山教授は、「最近は保育園や幼稚園からの依頼も増えています。研究機関で無いと手に入れにくい物を使った実験も行いますが、身近なものを使ってできる実験も楽しんでもらい、“なぜかな?”と思う気持ち大切に、少しでも理科の楽しさを体験してほしいと思います」と説明。同保育園の教員からは、「赤ちゃんもおとなしくじっと見つめていたほか、ふだん落ち着きのない子どもも集中していました。不思議だなと思うと引きつけられるんですね。保育園だけでは取り組めない実験なので、園児にとっても印象深い体験になったと思います」と話していました。

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