光・画像工学科の学生が画像関連学会連合会第4回秋季大会で優秀ポスター賞を受賞しました

工学部 光・画像工学科4年次生の江口京佑さん(指導教員=面谷信教授)が、昨年11月30日から12月2日まで京都市で開催された画像関連学会連合会第4回秋季大会で優秀ポスター賞を受賞しました。同学会は、日本画像学会と日本印刷学会、日本写真学会、画像電子学会の共催で毎年開かれているもので、江口さんは合同ポスターセッションで研究成果を発表。企業の研究者も多く参加する中で、受賞を果たしました。

江口さんはキヤノン株式会社との共同研究の成果を「電子媒体と紙媒体での学習効果および学習感の比較」のテーマで発表しました。この研究は、日本政府が2020年をめどに教科書の電子化を計画していることを受け、タブレット端末と冊子形式の教科書の学習効果を比較したものです。タブレット端末の教材として、動画・音声を交えたものと、静止画と詳細な説明を交えた紙芝居型、冊子と同内容のもの、紙に印刷された冊子型を用意。小学校6年生66名にこれらの教材を使って学習してもらい、テストを実施しました。その結果、動画・音声を交えたものが最も学習とテストの回答に要する時間が短く、被験者の主観でも集中できることや、紙芝居型を最もわかりやすいと感じる傾向が高いことなどを明らかにしました。受賞を受けて江口さんは、「受賞は私一人の力ではなく、面谷先生とサポートをしてくれた太田(直樹)さん(大学院工学研究科2年次生)のおかげです。電子媒体はまだまだ普及が進んでいませんが、技術的には世の中を変えられる革新的な技術だと思っています。大学院進学後も研究を重ね、技術普及の一端を担えれば」と話していました。

指導した面谷教授は、「卒業研究であっても未解決の新しいテーマに挑戦することで、自ら道を切り拓く力をつけてもらいたいと思っています。もちろん研究室に配属された直後は、とまどう学生も多くいますが、次第に日々自分なりにテーマを昇華し、結果を想像しながら研究計画を立て、考察する力がついていくものです。こうした力は、社会人になってから必ず必要になります。」と話しています。

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