大学院生が日本材料科学会の奨励賞を受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻2年次生の真田章弘さんと西山信人さんが、6月25日に発表された日本材料科学会の奨励賞(末澤賞)を受賞しました。この賞は、40歳以下の同学会員が執筆し、過去数年間に同学会の学会誌に掲載された論文の中から、将来的に材料の科学と工学への貢献が大いに期待されると認められた個人やグループに贈られています。

真田さんと西山さんは、工学部機械工学科の岩森暁教授の指導のもと、大家渓研究員らとともに2014年に発表した論文「ガスジェット流体を用いて作製したチタン粉末焼結体の表面特性と生体適合性」で受賞しました。この研究は、医療用の材料として熱と圧力でチタンの粉末を加工した新しい「焼結体」を作製し、これまで広く用いられてきたチタンよりも優れた材料特性を持つことを明らかにしたものです。

真田さんは、「岩森先生はもちろん、研究を手伝ってくれた学生たちと一緒に賞をとれたことに達成感を感じています。自分の立てた仮説と結果が合致した時、自分の携わっている研究テーマについて少しわかったような気持ちになるのが研究の魅力だと思います。今後も生体材料だけでなく、より幅広い物事の謎を調べていきたい」と語っています。一方西山さんは、「この研究室では、ロボットなどのいわゆる“機械”だけでなく、細菌や生体材料についても学ぶことができるのがいいところだと思います。これからもしっかり研究を重ね、将来は自分なりに考え、視野を広げていける技術者を目指したいと思います」と話しています。

工hp報「日本材料科学会奨励賞」01.jpg