フィリピンのデ・ラ・サール大学の学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました

東海大学では7月5日から17日まで、フィリピンのマニラにあるデ・ラ・サール大学の学生を対象にした短期研修プログラムを実施しました。本学とデ・ラ・サール大は「アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト」にともに参画しており、アセアン10カ国における中核大学の教育力向上や工学系人材の育成などで協力してきました。今回の研修は、工学部と情報理工学部の研究室での研修や企業などの視察を通して日本の先端技術を学んでもらい両大学の交流を深めることを目的に、科学技術振興機構の公募事業「さくらサイエンスプログラム」の採択を受けて初めて実施したものです。

プログラムにはデ・ラ・サール大で機械工学を学んでいる学生10名が参加。精密工学科の山本佳男教授や機械工学科の小金澤鋼一教授、情報理工学部コンピュータ応用工学科の稲葉毅教授など、ロボット工学に取り組んでいる7つの研究室に配属され、日本人学生とともにロボットの制御技術やシミュレーションに関する実験などを体験。日本科学未来館や神奈川県内にある日産自動車の横浜工場、湘南ロボケアセンターなどを視察しました。

参加した学生たちは「とても良い雰囲気で、専門的な知識を身につけるには最高の環境でした。東海大の先生だけでなく学生たちも親身になって接してくれたので、これまで知らなかった専門知識を数多く学べました」「これからより高度な学問を身につけるにあたって、よいステップアップの機会になりました。指導してくれた先生がたに感謝したい」と話していました。また本学の学生も、「知らないことがあると気兼ねせずに聞いてくるなど、とてもアグレッシブな姿勢で、私たちにとっても大きな刺激になりました。同じ研究室で留学生や研修生が一緒に学ぶ環境があると日本人の学生も英語で話す必要が生じるため、英語での表現力が高まるのも大きなメリットだと思います」と話していました。

研修の企画運営を担当した山本教授は、「研修生の受け入れは日本人の学生にとっても普段のキャンパスライフでは得られない親密な交流の機会になるなど、教育的な面でも大きな効果があります。一方で、フィリピンは日本と同様に台風や地震、火山などの天災の多い国でもあります。デ・ラ・サール大学とは今後、こうした共通の問題に対応できる救助用ロボットや自律型ロボットの研究開発などに共同で取り組んでいきたい」と語っています。

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