大学院生が電気学会東京支部から表彰されました

大学院工学研究科電気電子システム工学専攻1年次生の星野美咲さんと村上龍之介さんがこのほど、電気学会東京支部の電気学術女性活動奨励賞と、電気学術奨励賞をそれぞれ受賞しました。いずれも同支部の学生会員の中から、優秀な成績を収めた者に贈られるものです。3月25日には湘南キャンパスで賞状の授与式が行われ、工学部電気電子工学科主任の庄善之教授から2名に賞状が手渡されました。

星野さんは、電気電子工学科の村野公俊准教授のもとで、携帯電話の電波がペースメーカなどの医療用機器の誤作動を引き起こす基本的なメカニズムを明らかにする研究を行っています。これらの機器はいずれも小さな電子部品で構成されており、電波の影響がどのように干渉しているか明確にはわかっていないのが現状です。一方の村上さんは、森本雅之教授の指導を受けながら、電線を使わずに電気を送る無線電力伝送という技術に関する研究に取り組んでいます。現在でも電動歯ブラシなどで実用化されていますが、ミリワット単位の小さな電力しか送れないという課題を抱えています。そこでより多くの電力を高効率で伝送できるようにすることを目指しています。

星野さんは、「今後は私自身が先頭になって研究室を引っ張っていくなど、賞に恥じない活動に取り組んでいきたいと思います。4月からは、ティーチング・アシスタントとして学部生の授業もサポートする予定なので、この人がいて良かったと思ってもらえるような先輩にもなりたいと考えています。電磁波研究の分野ではまだまだ女性が少ないと聞いているので、将来私にしかできない仕事に従事させてもらえるよう在学中はしっかり研究を頑張っていきたい」と語っています。また村上さんは、「一度は就職活動をしたのですが、私の目指す設計や研究職として企業で働くためには修士以上の学位を取って置く必要があることを知り、大学院に進学しました。賞をいただいたことに満足せず、身を引き締めて研究に励んでいきます」と話しています。

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