公開講座「患者・家族・地域を支えるプライマリ・ケアの視点と実践」を開催しました

2017年12月18日

11月29日に伊勢原キャンパスで、公開講座「患者・家族・地域を支えるプライマリ・ケアの視点と実践」を開催しました。地域医療を担うプライマリ・ケアの考え方や手法についての理解を深めようと、大学院健康科学研究科家族看護学領域が開いたものです。三重大学大学院医学系研究科地域医療学講座講師で総合診療医の若林英樹氏が講演し、学生や大学院生、教員をはじめ、近隣の保健医療従事者ら多数が聴講しました。

若林氏は、「臓器や疾患を問わず、子どもから大人まで家族全員の健康相談や診療に継続的にかかわる医療がプライマリ・ケア(総合診療)」と説明。自作の映像で実践例を紹介し、「個々の患者に対する全科的・全人的アプローチ」「家族志向型アプローチ」「地域指向性アプローチ」の3つの視点からプライマリ・ケアの意義や特徴について解説しました。また、多職種連携の重要性を指摘し、医師、看護師、栄養士、音楽療法士、家族支援相談員らにより組織された、自身が所属する総合型在宅医療チームの活動事例や、三重大学総合診療内科における、家族システム医学のフェローシップ研修制度についても説明。「厚生労働省の調査によると、約6割の人が『最期は自宅で過ごしたい』と考えているそうです。高齢化や慢性疾患の増加、看取りの問題などが指摘される中、プライマリ・ケアは、今まさに必要とされている医療です」と語りました。

参加した大学院生からは、「患者さんの歴史や家族、社会背景などを理解しながら進めるプライマリ・ケアを実践するためには、その地域の一員として人々に信頼してもらうことが大切だと感じました」「総合診療の必要性や可能性についてしっかりと学ぶことができました。将来、プライマリ・ケアに携わることを念頭に、医療や福祉に関する幅広い知識を身につけたい」といった感想が聞かれました。

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