メカトロマイスター・ソーラーカーチームが「2017ワールド・グリーン・チャレンジ」に出場しました

熊本キャンパスの基盤工学部の学生が中心となって活動する東海大学チャレンジセンター・メカトロマイスターのソーラーカーチームが、8月8日から11日まで秋田県大潟村・ソーラースポーツラインで開催された「2017ワールド・グリーン・チャレンジ」(WGC)に出場。昨年完成したマシン「Tokai Nextage」(東海ネクステージ)を改良したマシンで計24時間を走り切り、総合2位、ソーラーカーアドベンチャークラスでも2位に入りました。

熊本キャンパスのチームとして13年ぶりの出場となった本大会は、全国から高校、大学、社会人によるチームが集うソーラーカーレースです。マシンの規格に合わせて5つのカテゴリーがあり、初日のタイムトライアルで出走順を決め、3日間で計25時間走行し(今大会は台風などの影響で初日のレース時間が変更となったため計24時間で実施)、ほぼ直線のみ全長約25kmのコースの周回数を競います。本キャンパスのチームは「東海大学熊本ソーラーカーチーム」として、ソーラーカーアドベンチャークラスにエントリーしました。

大会期間中は学生メンバー9名とプロジェクトアドバイザーの清田英夫教授(基盤工学部電気電子情報工学科)、佐松崇史教授(同)ら教職員3名が現地入り。8日に行われた車検ではマシン改修の必要が生じ、続いて実施されたタイムトライアルとフリー走行に出走できなくなったほか、秋田県に接近していた台風5号の影響で夜はサーキットのキャンプ地を撤収し、近隣の体育館に避難するなど困難な場面もありました。しかし、学生たちの努力もあり9日からはじまった本戦では小雨の降る中最後尾からのスタートし、走行中に起きた電装や足回りの問題を一つひとつクリアしながら走行を続けました。

初日5周で5位の成績からスタートした2日目は、曇天の中も平均時速約40kmで順調に周回を重ね10週を記録。順位もクラストップまで上がりました。晴天に恵まれた3日目は、平均時速も70kmまで上げて走行。ピットの清田教授と学生がこまめに電圧と速度をチェックして指示を伝え、プロジェクトリーダーでエースドライバーの堀青蓮さん(基盤工学部電気電子情報工学科3年次生)らがペースを守り周回を重ねます。優勝した神奈川工科大学チームとはペナルティー分を差し引いた周回数で並んだものの、タイムで一歩及ばず総合、クラス別とも2位となりました。

チーム監督の清田教授は、「マシンも昨年に比べると完成度も高まってきましたが、初心者ばかりのチームであり、今大会はレース経験を積もうとエントリーしました。24時間を走り切ることができて、やっと『普通のチーム』としての体裁が整ってきたように感じています。一方でまだまだ足りない部分も多いので、チーム力の底上げを図り、レースとして勝負できるようにしていきたい」と語りました。また、プロジェクトリーダーの堀さんは、「レース出場はプロジェクトにとって大きな活動であり、下級生も一丸となって準備を進めてくれたおかげで予定通りに本番を迎えることができました。レース期間中を通じて、走るごとに課題に対応できたことで、“成し遂げ力”を身に着けることができたと感じています」と振り返ります。メンバーたちは、「次の目標は『ソーラーカーレース鈴鹿』への出場」と、昨年度まで出場していた国内最高峰の舞台を再び目指すと宣言。「秋田でチーム全体が成長できた。この成果を来年度以降にもつなげていく」と意気込んでいます。

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