高橋教授が国際会議「ICICIC2015」で優秀賞にあたる「Best Paper Award」を受賞しました

基盤工学部電気電子情報工学科の高橋将徳教授が8月20日から22日まで、中国・大連にあるボーハイパールホテル大連で開催された国際会議「The tenth International Conference on Innovative Computing, Information and Control」(ICICIC2015)で研究成果を発表し、優秀賞にあたる「Best Paper Award」を受賞しました。ICICICは、情報処理に関する計算論と電子機器の制御などについて、最新の情報を共有することを目的に毎年実施されています。10回目を迎えた今回は、記念大会として世界各国の企業や大学などの研究機関から論文の投稿が700件以上あり、その中から同会議の審査員によって選出された332件の発表がありました。

高橋教授は、「Self-Repairing PI Control against Sensor Failures」をテーマに、多くの電子機器に使われているPI制御に異常が発生した際に、自己修復する理論と仕組みを示し、それが有効であることを数学的に証明。「この技術を応用することで、厳しい環境でもトラブルを起こしにくいロボットを開発することができます。外的なダメージを受けたとしても、従来よりも故障を精度よく発見し、即座に予備のパーツやシステムに切り替えられます」と報告し、ICICICの審査員から高い評価を受けました。

受賞について高橋教授は、「理論を証明することは地道な作業で、なかなか理解されない面もありますが、今回賞をいただけて大変励みになりました。これが実用化されれば、これまで人の手では入りにくかった現場にもロボットを送り込むことができます。ソフトだけでなくハードの開発も同時に進め、研究を通じて少しでも社会に貢献していきたい」と語りました。

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