大学院情報通信学研究科の学生が電子情報通信学会・情報ネットワーク研究会で発表

大学院情報通信学研究科1年次生の前田龍志さんと玄英哲さんが、5月12日に東京都・港区の機械振興会館で開催された電子情報通信学会・情報ネットワーク研究会で研究発表を行いました。本研究科の村山純一教授が専門委員を務める情報ネットワーク研究会は、毎年数回、ネットワークシステム研究会や無線通信システム研究会などと共同で開催され、本学からも教員や学生が定期的に参加しています。

前田さんは、「イントラネットからの情報漏洩防止のための端末操作分析機能の分散化技術」というテーマで、コンピューターに感染したウイルスが機密情報を抜き取ろうとする痕跡を発見する方法について、自ら導き出した高速な方法を発表しました。前田さんは、「企業や大学の研究者に技術を伝える際、何を心がけるべきかを学ぶよい機会となりました」と振り返ります。また、玄さんは「OpenFlowによる分散型仮想ファイアウォール実装方式」と題して、インターネット上のサーバを、多数のウイルスによる攻撃から防御する技術を提案しました。この中で、企業がビジネス活動を続けるためには、攻撃を受けていても正規の通信を止めずに済むシステムの実現が重要であることを説明しました。玄さんは、「今回の発表を機に、国際会議での発表や審査論文誌への投稿にも積極的にチャレンジしたい」と語っています。

指導した村山教授は、「常日ごろから、学生たちが社会貢献を目指して自ら社会問題を見つけ、どうすれば解決できるかを考えるよう指導しています。学会で発表すると、さまざまな企業や大学の研究者と意見を交わすことができるので、学生には今後も積極的に取り組んでほしい」と期待を寄せています。

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