向井講師が情報処理学会「山下記念研究賞」を受賞しました

情報通信学部情報メディア学科の向井智彦講師が、このほど情報処理学会の2015年度山下記念研究賞を受賞し、3月10日から12日まで慶應義塾大学矢上キャンパスで開催された第78回情報処理学会全国大会で表彰されました。

同学会は、コンピューターとコミュニケーションを中心とした情報処理に関する学術・技術の進歩発展と普及啓蒙などを目的とする国際学会で、約2万名の会員が所属する日本有数の工学系学会です。山下記念研究賞は、年度内に研究会やシンポジウムで発表された論文の中から優秀な論文を選び、その発表者に授与されるものです。向井講師は、同学会「グラフィクスとCAD研究会」における2015年度の研究発表会における論文の中から、特に優れているとされた2件のうちの1つに選ばれました。

受賞した論文のテーマは「線形ブレンドスキニングにおける補助骨の姿勢最適化」で、コンピューター・グラフィックスを用いて表現されたキャラクターの皮膚変形など、柔軟物体の変形アニメーションを高品質かつ高速に計算する技術を提案したものです。向井講師は、「研究が学会で高く評価されたことは、たいへん光栄です。テーマであるコンピューター・グラフィックスの皮膚変形表現にはまだ課題が多いものの、高度で使いやすい技術に対する制作現場からのニーズは非常に多く、今後も高まるばかりです。今回の受賞を励みに、よりよい技術の研究開発に取り組んでいきたいと思います」と受賞の喜びを話しています。

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