安心安全プロジェクトが平塚市の帰宅困難者対策訓練に災害情報共有システムを提供しました

情報理工学部情報科学科の内田理准教授が代表を務める本学のTo-Collaboプログラム大学推進安心安全プロジェクトでは1月27日に神奈川県平塚市が主催した「帰宅困難者対策訓練」に協力。同プロジェクトが開発する災害情報共有システム「Disaster Information Tweeting System」(DITS)を訓練に提供しました。この訓練は、地震などによって帰宅困難者が発生した際の対応を確認し、大規模災害に備えることを目的に毎年行われているもので、平塚市の職員や警察署、消防署の署員ら約160名が参加しました。

DITSは、災害が発生した際にSNSを活用して災害情報を自動的に収集・配信するシステムで、本プロジェクトの教員と学生が中心となって昨年から開発しています。当日は、市の職員が帰宅困難者を市内に設けた3カ所の一時避難場所まで誘導。内田准教授と研究室に所属する大学院工学研究科1年次生の遠藤岳さんが、平塚市役所本館に設置された災害対策本部で、DITSが正常に動作しているかモニタリングしました。

内田准教授は、「こうした大規模な訓練でDITSを活用することで、より実践に近いデータを得られるとともに、アクセスが集中したときの問題点など新たな課題を発見できました。今後も、このシステムの完成度をさらに高めていきたい」と語りました。また、遠藤さんは、「このような機会に利用していただけたのはとてもうれしいことで、励みになりました。また、災害に対する平塚市の対応を見ることができたのも、DITSを開発する上での参考になりました」と話しました。

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