内田准教授らが開発中の災害情報共有システムの検証実験を行いました

情報理工学部情報科学科の内田理准教授が代表を務める「東海大学To-Collabo安心安全プロジェクト」が6月3日、独自に開発を進めている災害情報共有システム「Disaster Tweet System」(DTS)の検証実験を行いました。同プロジェクトは、東海大学が文部科学省の採択を受けて推進している「To-Collaboプログラム」の2015年度「大学推進プロジェクト」の一つに位置づけられており、災害が発生した際にSNSを活用して災害情報を自動的に収集・配信するシステムの実現などを目指して活動しています。

今回の実験は開発中のDTSの性能を検証するもので、「かながわ県民活動サポートセンター・ICTを活用した災害ボランティア情報収集交換に関する研究会」と連携。本学教員や学生、研究会に所属する地域住民ら約40名が参加しました。DTSは、災害に関する情報を書き込むと自動的に位置情報などが付与されたツイートが投稿されるシステムで、スマートフォンで撮影した写真を添付することも可能となっています。また、投稿されたツイートは地図上にマッピングされて表示されるため、知りたい地域の被害状況などを簡単に確認できるようになっています。DTSのインターフェイスデザインについては、教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠講師の協力を得ています。

当日は、10時から16時までの間に、湘南キャンパス周辺の平塚市や秦野市をはじめとした県内全域から架空の災害関連情報についてDTSを使って発信してもらい、内田准教授と学生有志がモニタリングしました。内田准教授は、「災害状況をスムーズに投稿できない場合があるなど、改善すべき点も見られました。今後、検証実験を重ねることで実用化に向けたデータを蓄積していくとともに、富田先生や学生たちとより使いやすいデザインについても検討を進めていきます」と語りました。

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