教育研究上の目的・人材像

教育方針と教育目標

1.教育方針:教育体制の特色

(1)基礎教育の充実

「概論」や「文明史」を通して、高校までの学習ではあまり踏み込んでこなかったアメリカ文明のあり方を、視覚資料を用いて考察し、現代を考える力を養います。

(2)学生参加型授業への取り組み

講義内容をもとに、学生によるディスカッションやプレゼンテーション(個別研究発表)を中心とした授業を展開します。また、「演習」を行って、資料整理や野外調査の方法など、具体的な技術や研究方法の指導を行います。

(3)現実に起こっている諸問題に対する取り組み

アメリカ大陸の現代社会や対外問題などを例に、問題の所在を問い、どのような解決方法が必要とされ、また、可能であるのか、学生と教員が一緒になって考えます。

(4)現代文明の源流を探る

ヨーロッパによって植民地化される以前の先史文明や、植民地時代などに関する学習を通して、現代文明がどのように作られてきたのか、現代における社会問題の原因がどこにあるのかを追求します。

(5)自分の目で確かめる

「実地研修」などを通して、南北アメリカの実態を、実際に自分の目で確かめる授業を用意しています。

2.教育目標:アメリカ文明から何を学ぶのか

 「アメリカ」という言葉は、ふつう「アメリカ合衆国」というイメージをもたれていますが、実際には、カナダやラテンアメリカ諸国を含む、広大な大陸そのものを指しています。現在、アメリカ合衆国が世界のリーダーとしての役割を担う一方で、ラテンアメリカ諸国は、常に先進諸国に追従せざるを得ない状況にあります。しかし、いずれも民族問題や経済問題など、様々な課題を抱えている点では共通しています。これらの問題は、アメリカ大陸へ人類が最初に足を踏み入れて以来、多くの文化や文明が接触、衝突、融合を繰り返し、ついにはヨーロッパに征服された結果、生まれてきたものだと言うことができるでしょう。

現代の私たちの眼前に現れる現象・問題の本質が何であるのか、また、現代の問題をその根底にさかのぼって解決する必要があることを学ぶのに、アメリカ大陸は良い例を示していると言えるでしょう。

本学科では、アメリカ大陸の先史文明から現代文明までを包括的に学ぶことによって、私たち人類の文明とは何であり、私たちがいかに生きるべきかを考察することを目標にしています。

アメリカ文明学科が養成しようとする人材

本学科では、上記のような特徴をもつアメリカ大陸の歴史、社会、文化に関する知識を基盤として、人類の営みとしての文明が残してきた正・負の遺産を的確に理解、分析する能力、そして今我々が生きる現代社会が抱える諸問題を解決するための、創造力や思考力を兼ね備えた人材の養成を、第一の教育目標として掲げています。さらには、大学卒業後、社会に巣立った後に必ず必要になる協調性や倫理観、および日本語はもちろんのこと、英語や第二外国語によるコミュニケーション能力を持った人材を輩出することにも、重きを置いています。

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