教育研究上の目的・人材像

教育方針および教育目標

アジア文明学科の最大の特徴は、多様な民族・文化・歴史から成り立つアジアを、「文明=人間の諸活動が生み出した社会的・文化的成果の総体」という観点から、総合的に考察するところにあります。そこで本学科では、巨大なアジア文明の諸相を第1セメスターから4年間にわたって、一貫した体系的カリキュラムのもとに、じっくりと学びます。アジア文明の成り立ちや特質を学ぶことによって、現代世界の諸問題を深層において把握する能力を養い、内外の社会で活躍できる能力を身につけることをめざします。アジア文明の多様さと豊かさ、また人類文明全体や現代文明に対するアジア文明の比重の大きさから考えて、特定の研究分野に限定されない包括的な教育を時間をかけて行なうことの必要性はきわめて高いといえるでしょう。

教育プログラムにおいては、特に次の諸点に配慮しています。

  1. 1.アジアを構成する各地域の特色ある文明を深く探究すると同時に、地域や国家の枠を越えた文明の展開や交流の諸相を動態的に捉えていきます。また、地理的には朝鮮・中国から東南アジア、インドをへて中東にいたるまで、時代的には古代から現代まで、文字どおり時空を超えた比較の視点を養います。
  2. 2.現代アジアの重要性に鑑み、近現代アジアと国際社会の枠組みで、現代アジアの諸問題の本質を理解します。
  3. 3.複雑で巨大なアジアを対象として、ものごとを調べたり、研究や発表を行なうことを通じて、難解な問題に対処 し、自らの意見を発信する力を培います。そのための科目を第1セメスターから卒業論文を完成させる最終セメス ターまで段階を追って配置します。
  4. 4.アジアの諸文明を学ぶためにも、国際的な相互理解を進めるうえでも、言語の学習が大切なことはいうまでもありません。本学科では、アジア地域の様々な言語に関する授業が数多く用意されています。言語を修得することは、国際的な環境で活躍する力を鍛えることでもあります。
  5. 5.アジア文明の多様性に対応するため、少人数できめの細かい教育を実践していきます。

アジア文明学科が養成しようとする人材

  1. 1.「21世紀はアジアの時代」と言ってもよいほど現代世界に占めるアジアの比重には大きなものがあります。このような状況下、本学科では、現代アジアの諸問題を的確に認識し、21世紀のアジアを展望できる人材の養成をめざします。
  2. 2.従来ややもすれば欧米の文明のみを重視する傾向のある我が国にあって、アジアの文明を学ぶことは、現代人として均衡のとれた見識を備えるうえで、きわめて重要なことです。本学科では、過去から現在にいたるまでダイナミックに展開してきたアジア文明の諸相を学ぶことを通じて、バランスのとれた国際センスを身につけた人材、すなわち真の意味での国際人を養成します。
  3. 3.アジア文明圏に属する日本人にとって、アジアの探究は自己理解のために欠かすことができません。本学科では、アジアを学ぶことを通じて、日本の文化や社会について洞察する能力をもった人材の養成をめざします。他者を知り自分自身を知る人間こそが、異なる文化・社会・心性を背景とする人々の間の相互理解に寄与できると信じるからです。

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