学びの分野

伝統に支えられて未来を築く日本の心を今あなたに

東海大学型日本文学研究

東海大学文学部は設立当初から、「国文学科」という従来の名称とは異なる「日本文学科」を称してきました。それは古くからの学問体系を尊重しつつ、世界のなかの日本文学を見定めようとしたからにほかなりません。わたしたちは、世界的な視野から、さまざまな視点で、日本文学に科学的分析を加えます。

わたしたちは、江戸時代以前からの伝統がある訓詁注釈の技術を受け継ぐとともに、最近の外国の文学の評論技法も用い、さらには他学科履修で学んだ成果をも活かした複眼的思考で対象に臨むように指導しています。書店で入手できるテキストはもちろんのこと、付属図書館桃園文庫※に所蔵された古典籍(写本や木版本)や市販の複製本などを利用しながら、体感的に対象に近づく一方で、コンピュータを文房具として使って研究(分析・論理化)や表現(プレゼンテーション)の可能性を追究しています。上代・中古・中世・近世・近代という従来の時代分けを守りながら、一方ではそれらを脱した、文学とことばに関連する幅広い科目も設定することで、対象に多角的にアプローチする機会を学生に与えています。

  1. ※1桃園文庫(とうえんぶんこ)
    『源氏物語』などの研究で名高い国文学者、故池田亀鑑の書籍コレクション。『伊勢物語』『源氏物語』『徒然草』などの重要な写本がある。現在は東海大学付属図書館所蔵。

幅広い教養を身につけた人間を育成します

日本文学科は日本文学と日本語について学ぶ学科です。日本のことばは、日本の文化そのもの、日本文化の根幹を形作ってきました。特に、書き記されたことばは、時間を超えて、わたしたちにさまざまなことを語ってくれます。

古代、日本人は中国から文字(漢字)を学びました。そして工夫をこらして漢字で日本人の心を表現しようとし(工夫のあとは『古事記』や『万葉集』などに見ることができます)、さらに、かな文字を生み出しました。かな文字で書かれた文学、『古今和歌集』のとらえた花鳥風月の美、『源氏物語』の描いた男女の機微は、そのような文学によって表現された日本の人びとの心と言えるでしょう。それらは今日、世界に向けて発信し、誇ることのできる日本文化の宝であり、力なのです。

現在の日本語の表現も、明治以降の文学者たちが、日本語の伝統、西洋の文化、東洋の精神を独自に調和させて作り上げたものです。そのように日本のさまざまな文学作品は、文化を蓄積する知の貯蔵庫として今日のわたしたちの考え方や情感を、陰に陽にささえています。これまで東海大学の日本文学科は、現代日本社会の文化状況に応じつつ、日本文学と日本語の伝統を活かして新しい社会を作る人間を育ててきましたし、今後も、その方針を堅持します。

アドミッションポリシー

日本文学科では、本学科の教育目標「日本文学と日本語についての学習を通しての幅広い教養を備えた、日本文学と日本語を次代を担う生徒に教育する中学校・高等学校の教員、日本文学や日本語の知識を市民の啓発に役立てる図書館司書・博物館学芸員等の人間、もしくは伝統を理解し豊かなコミュニケーション力を持って新たな提案のできる有為な社会人を育成する」に共鳴し、自ら学ぶ意欲をもった人を求めます。

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