文学部知のコスモス「交歓ディベートと講演会」を開催しました

文学部英語文化コミュニケーション学科では6月9日に湘南キャンパスで、知のコスモス「交歓ディベートと講演会」(文学部知のコスモスNo.338)を開催しました。日本ディベート協会と米国コミュニケーション学会国際ディスカッション・ディベート委員会が実施する「日米交歓ディベート日本ツアー2017」に本学科が協賛。ツアーで日本を訪れていたカリフォルニア州立大学ノースリッジ校のジョン・M・ケッパート3世准教授とレジス大学のアリソン・フォウストさんと、ウェイク・フォレスト大学大学院のイライジャ・スミスさんを本学に招待し、実施したものです。

当日は、本学科の学生や卒業生、地域住民らが参加。第一部では綾部功准教授(英語文化コミュニケーション学科)が指導する「英語ディベート勉強会」のメンバーである本田直久さん(文学部英語文化コミュニケーション学科4年次生)とズルファカル・アシュラフさん(工学部電気電子工学科4年次生)がアリソンさん、イライジャさんと英語交歓ディベートを実施。「本院はヘイトスピーチを禁止すべきであると決議する」をテーマに日本チームが肯定側、アメリカチームが否定側に分かれて、討論しました。本田さんとズルファカルさんは、「今回の議題について、準備はできていたので、意見をしっかりと伝えることができました。今回の経験を生かして、さまざま情報に目を向けていきたい」と口をそろえ、イライジャさんは、「日本人のディベーターは大人しいと聞いていたが、自身の考えをはっきりと主張していて、イメージが変わりました。母国語ではない言語でのディベートなので、私たちが感じたことのない苦労もあったはず。機会があれば、別のテーマでもやってみたい」と笑顔を見せていました。

第二部では、アメリカでディベートの指導や公共的議論・政治レトリック・ジェンダー論等について研究するケッパート准教授が「米国大統領選挙とソーシャルメディア(SNS)」について講演。「2016年のアメリカ大統領選では、SNSで発信された多様な意見が国民を動かしました。SNS上では、誤解を招くような情報も数多く発信されており、正しい情報を見極めるメディアリテラシーを身につける必要があります。さまざまな情報に触れながら、自身の考えを決めていくディベート教育は非常に有効」と語りました。本イベントを中心となって運営した綾部准教授は、「ディベートは自分と異なる意見にも耳を傾けながら、自らを成長させられます。参加者が少しでも興味を持ってくれたら幸いです」と話しました。

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