ジャパン・インターナショナル・シーフードショーに出展しました

海洋学部では、8月19日から21日まで江東区の東京ビッグサイトで行われた「第17回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催:一般社団法人大日本水産会)にブースを出展。期間中の20日にはセミナーも実施しました。この催しは、日本国内をはじめ世界各国の水産商材と水産関連技術を紹介し、商談や情報交換の場とすることで、水産・水産食品業界の発展に寄与することなどを目的としたものです。国内外の水産物研究機関や企業が、研究・技術開発の成果についてブースを出展。期間中は関係者や一般市民らが3万人以上来場しました。

本学部のブースでは、駿河湾名物の桜えびと世界遺産・三保の松原周辺で栽培されてきた折戸ナスを使って地元企業と共同開発した金山寺味噌や食品製造学実習で製造した「しぞーかお魚カレー」を展示。期間中は水産学科食品科学専攻の学生がブースでの説明を担当し、来場者からの質問に答えました。学生たちは、「なかなか自分たちが日ごろ学んでいることを学外の方々に話す機会はないので貴重な経験です」と感想を話していました。

「地下海水を利用した陸上養殖情報」と題したセミナーでは、本学部水産学科生物生産学専攻の秋山信彦教授や陸上養殖に関わる企業関係者ら4名が登壇。「地下海水を用いた陸上養殖の方法と適合魚種」をテーマに講演した秋山教授は、「養殖を行う上で重要になるのは水温」と話した上で、地下のため温度が年間を通して一定に保たれる地下海水の利点を説明しました。地下海水は、取水する井戸によって異なるものの、海産魚の飼育に適した17℃から21℃の温度帯であることや酸素がないことで細菌類が皆無に近いなどの利点を挙げ、これまでの飼育方式や養殖実験の結果について語りました。秋山教授は、「市町村によって地下海水の取水量制限などもあり課題もあるが、陸上で行うので台風などの被害を受けにくいことや漁業権に関係なく養殖できるなど利点はまだまだある。今の段階でもカワハギやアワビなどの養殖はすぐにでも産業化が可能です」と話しました。

海hp報「シーフードショー」01.jpg

海hp報「シーフードショー」02.jpg

海hp報「シーフードショー」03.jpg