「海洋学部高大連携特別プログラム」実施しました

海洋学部では8月18日から22日まで、清水キャンパスや海洋科学博物館で、「海洋学部高大連携特別プログラム」を実施しました。このプログラムは、静岡県内外の水産・海洋系高校の高校生を対象に、海洋に対する認識や問題意識を養うことを目的として2006年度から実施しているものです。

今回は、本学部が「教育交流協定」を締結している静岡県立焼津水産高校、神奈川県立海洋科学高校、東京都立大島海洋国際高校、京都府立海洋高校の4校から計28名の生徒が参加。生徒たちは、海洋に関する工学や水産学など、多様な分野における基礎知識や最新の研究成果などを講義や実験を通して学び、海に関する知識を深めました。

初日は、本学部の千賀康弘学部長によるガイダンスに続き、水産学科食品科学専攻の山本茂貴教授と後藤慶一教授が、「生物資源の利用・食品衛生」をテーマに講義を行いました。過去の食中毒事件や食品偽装事件、それらを監視する「食品衛生行政機構」について解説し、食中毒に対する予防策についての講義も行いました。また、手のひらに付着した微生物を観察できる「ハンドスタンプ」という実験機材を用いた実験も実施。手のひらに付着している微生物の量を洗浄の前後で比較することによって、殺菌の難しさを実感することができ、効果的な手洗いの方法を学びました。

21日には、生物学科生物生産学専攻の秋山信彦教授、松浦弘行准教授、清水教養教育センターの石井洋准教授指導のもとで実験「海の生き物を調べる」も実施。水生生物の生態を理解するために「サバ」や「ハマグリ」の解剖実験に挑戦し、内臓を顕微鏡で観察して陸上生物との違いを学ぶだけでなく、スケッチにも臨みました。

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