公開セミナー「駿河湾を学び地域の防災を考える」を開催しました

海洋学部と東海大学海洋研究所では、8月30日に清水キャンパスの1号館で公開セミナー「駿河湾を学び地域の防災を考える ~三保半島の地震・津波に備えて!~」を開催しました。「東海地震」と「南海トラフ巨大地震」のいずれにおいても、静岡県内の広域で地震や津波による甚大な被害が予想されています。このセミナーは、地震・津波災害などの専門家による研究発表や災害に強い社会を構築するための討論を目的に、「防災の日」に合わせて2年前から開催しているものです。当日は市民約70名が参加し、熱心に聴講しました。

セミナーは講演と施設見学の2部構成で、本学部の千賀康弘学部長のあいさつで開会。第1部では、地域防災の観点から、巨大地震発生時に三保半島において不可避である津波対策と広範囲に渡って大きな揺れに見舞われる静岡市の地盤について4人の専門家が登壇しました。海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭教授が、「最近の地震・火山活動について」を説明したのち、環境社会学科の北勝利教授が「地盤防災について」をテーマに日ごろの研究活動について紹介しました。続いて同学科の田中博通教授が津波の破壊力と被害について講演。さらに、静岡市総務局危機管理総室津波対策担当課長の新村敏明氏が、静岡市の津波対策について話し、最後には4名による総合討論も行いました。

第2部では本学部の臨海実験場に移動し、田中教授による解説のもと、「実験で知る津波の破壊力」と題した2次元水槽による津波実験も実施。参加者は「津波」が模型のビルに激しくぶつかり、まるごとのみこむ様子をみて、津波の破壊力の大きさを実感されているようでした。

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